
トリップアドバイザーは12日、「インバウンド再開・回復についてサイト利用状況データ」を公開した。
世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor®」(トリップアドバイザー、本社:マサチューセッツ州ニーダム、NASDAQ:TRIP、CEO:マット・ゴールドバーグ、日本語版サイト:www.tripadvisor.jp) は、昨日から開始した訪日個人旅行客の受け入れを踏まえ、訪日旅行に関するサイトの利用状況データ[1]を発表しました。
トリップアドバイザーのサイト利用状況データによると、海外の旅行者が日本への旅行について検索した割合は、観光目的での入国について初めて緩和方針が示された2022年5月5日直後、前週に比べ15%増加し、2022年6月10日前後に緩やかに上昇したのちは横ばいの傾向でした。その後2022年8月31日に発表されたインバウンド観光に関するさらなる規制緩和を受け、前週に比べて14%の上昇を見せた後は順調な増加を続け、2022年9月22日直後には前週と比べ43%の上昇が見られました。
トリップアドバイザー海外ユーザーによる日本への旅行に関する検索動向
海外の旅行者による日本への旅行に関するサイト利用状況データ
- ホテル検索の割合も2022年8月31日から順調に上昇しており、特に9月22日の個人旅行に関する規制緩和の発表後は、前週と比べ121%上昇と2倍以上増加し、その後も上昇傾向が見られました。(旅行期間:2022年8月31日~12月31日、検索期間:2022年8月31日~10月4日)
- 日本への旅行について検索をしている旅行者が多い国トップ10はアメリカ、シンガポール、中国、韓国、オーストラリア、カナダ、台湾、イギリス、タイ、ドイツ
- 海外の旅行者による日本のホテル検索に関する2019年の利用状況データと比べると、2022年6月の回復率は7%、2022年12月は20%と、まだ2019年の基準には満たないものの、およそ半年間で大幅な上昇がみられました。(旅行期間:2022年6月1日~12月31日、検索期間:2022年4月1日~10月6日)
- 2022年10月11日から年末までの期間中、人気の地域には東京、京都、大阪のほか箱根町(神奈川県)や富士河口湖町(山梨県)、ニセコ町(北海道)などがランクインしました。
2022年10月11日~12月31日までの期間で人気の地域
- 新宿区(東京都)
- 渋谷区(東京都)
- 中央区(東京都)
- 港区(東京都)
- 中央区(大阪府)
- 箱根町(神奈川県)
- 下京区(京都府)
- 千代田区(東京都)
- 台東区(東京都)
- 富士河口湖町(山梨県)
- 中央区(札幌市)
- 博多区(福岡県)
- 大田区(東京都)
- ニセコ町(北海道)
- 由布市(大分県)
- 妙高市(新潟県)
- 北区(大阪府)
- 銀座(東京都)
- 豊島区(東京都)
- 浦安市(千葉県)
また、2022年8月31日以降、日本人旅行者による海外旅行についての検索も前週と比べ7%、ホテル検索は12%上昇しており、海外の旅行者だけではなく、日本の旅行者も水際対策の緩和を受けて海外旅行について考え始めている様子が伺えます。2019年と比較すると、日本の旅行者による海外旅行に関する検索の回復率は、8月31日以降、週別でみると最高で35%、ホテル検索の回復率は最高で30%を記録しています。
[1]海外の旅行者による動向:トリップアドバイザー上で2022年6月1日~12月31日までの旅行期間を対象とした2022年3月1日~10月6日の利用状況データ; 日本の旅行者による動向:トリップアドバイザー上で2022年6月1日~10月4日の利用状況データ