ジーリーメディアグループは9日、「コロナ禍での日本旅行に関する意識調査」の結果を発表した。
コロナ収束後「すぐに行きたい」が7月よりも上昇
渡航制限が解除されたら「すぐに日本にきたい」か「しばらく様子をみたい」を問うたところ、7月時点(n=6,221)よりも13.5%上昇し56%が「すぐに行きたい」と回答しました。実際に海外旅行の計画を立てている人も28%にのぼり、次回の旅行に向けて情報収集をしている消費者は約半数を占めました。
台湾人に人気の都道府県ランキング
前提として、外国人旅行客は都道府県や市町村の境を気にせず特定の観光スポットや地域全体を目的地と捉えているため、都道府県ごとの人気度や知名度は、必ずしも実際のそれとは一致しない部分もございます。傾向を捉えるための参考データとして公開します。
(全都道府県はこちら→https://prtimes.jp/a/?f=d46085-20201203-2467.pdf)
認知不足の地域への来訪意欲は当然ながら少ないですが、人気とは言えない地域でもその地域への来訪経験がある人は、再来訪意欲が高くなるという数値が出ています。
赤枠の3県に訪れたことのある台湾人に限定して集計すると、栃木県は1,183人中16.65%、山口県は582人中13.92%、福井県は440人中16.39%が「収束後に行きたい」と回答し、全体(n=8,449)の割合と比較すると3倍以上の人気度となります。
訪日客を呼び込むインバウンドマーケティングにおいても、一度来た顧客にいかに再訪意欲を持って帰ってもらえるか、またその顧客やリピーターと効率的にコミュニケーションを取れるマーケティングをできるかがポイントとなってきます。
人気の観光コンテンツに関しては、コロナ前と特筆すべき違いはなく、引き続き「日本食」「自然景観」「四季の体験」などが上位となりました。
*このような体験ニーズは訪日経験回数や年齢によっても異なります。また先述のリピーターの再訪意欲も地域によって様々です。地域の観光事業者や行政担当者などで情報をお求めの場合は以下までお問い合わせください。集計可能なデータは情報公開させていただけます。(contact@geelee.co.jp、ジーリーメディアグループ:営業推進室)
前述(図2)の通りコロナの影響で具体的な海外旅行の計画を立てている人は少数ですが、今も情報収集をしている人は48%もいます。そして彼らが求めている情報は、コロナの感染状況よりも「新しい観光情報」と言う結果になりました。