オリコンは19日、「テーマパークの利用動向調査」の結果を発表した。
- テーマパークに誰と行くかでチケットの購入形式が異なる?
- 60代以上の楽しみ方は「ショーを観ること」「季節に合ったイベントを体験すること」
- 10・20代はTwitter、Instagramで情報収集&発信
- おひとりさまはTwitterで情報収集・発信
- カップルは映え写真を撮ってインスタにアップ?
1.テーマパークに誰と行くかでチケットの購入形式が異なる?
⇒カップルでは「通常料金」、ファミリーでは「割引チケット・クーポン」
チケット代の形式の問いでは、おひとりさまでの利用は「年間パスポート」、カップルでは「通常料金」、ファミリーでは「割引チケット・クーポン」でチケットを購入している割合が、業界全体よりもそれぞれ+10pt以上高い(下図)。カップル利用では「割引チケット・クーポン」の使用が業界全体よりも-10pt以上低いが、これはデートでクーポンを出す恥ずかしさや、見栄を張りたい欲があるからだと思われる。一方、ファミリー利用では「通常料金」が業界全体よりも-10pt以上低く、上手くクーポンを利用し出費を抑えて楽しんでいる様子がうかがえる。
2.60代以上の楽しみ方は「ショーを観ること」「季節に合ったイベントを体験すること」
⇒「施設の清潔さ」「施設設備の充実さ」「施設内の歩きやすさ」を重視
テーマパークに行く目的の問いでは、ほかの年代に比べ60代以上は「ショーを観ること」「季節に合ったイベントを体験すること」を目的とする傾向にあり、業界全体よりも+5pt以上高くなっている。ショーやイベントが目当ての人が多いので、ほかの年代に比べて60代以上の利用者は、「施設の清潔さ」「施設設備の充実さ」「施設内の歩きやすさ」を重視する傾向にあると考えられる(足腰の問題から「歩きやすさ」、歩き回らなくてもいいように「施設設備の充実さ」を重視している可能性もある)。
3.10・20代はTwitter、Instagramで情報収集&発信
⇒SNSから能動的に情報を収集しにいく人の割合は、年代が低くなるほど高くなる傾向に
直近に行ったテーマパークの利用を検討する際の情報収集について尋ねると、10・20代はほかの年代に比べ「テーマパークのTwitterやInstagram、個人のSNS」から情報を得ている割合が高く、業界全体よりも+5pt以上高い。SNSから能動的に情報を収集しにいく人の割合は、年代が低くなるほど高くなる傾向にあるようだ。また、10・20代は、利用したテーマパークに関して「Twitter、Instagramに投稿する」傾向にあり、業界全体よりも+5pt以上高い。SNSツールは数あるが、情報収集・発信はTwitter、Instagramがメインとなっているようだ。
4.おひとりさまはTwitterで情報収集・発信
⇒おひとりさまは情報収集も投稿もTwitter
直近に行ったテーマパークについて、おひとりさま利用は、「テーマパークのTwitter」から情報を得ている傾向にあり、業界全体よりも+10pt以上高い。また、訪れた際にはテーマパークについて「Twitterに投稿する」ことから、SNSのなかではTwitterを介して情報収集・発信をしていることがうかがえる。
5.カップルは映え写真を撮ってインスタにアップ?
⇒カップルは「季節に合ったイベント体験」目的で「Instagramに投稿する」傾向に
一方、ほかの利用者に比べカップルは、直近に行ったテーマパークに関して「Instagramに投稿する」傾向にあり、業界全体よりも+10pt以上高くなっている。(上図)また、「季節に合ったイベントを体験すること」を目的としてテーマパークに行っている割合が、業界全体よりも+5pt以上高いことから、その時にしか撮ることのできない風景・装飾の中で2人が映った写真を、インスタにあげていることが考えられる。
【調査概要】
●期間:2020年1月6日~1月14日
●地域:全国
●方法:インターネット調査
●回答者:過去1年以内にテーマパークに行った(無料で入園した人は除く)15歳以上の男女5024名
<回答者属性>
[男女比]男性:39.2%、女性:60.8%
[年代比]10・20代:10.9%、30代:26.1%、40代:33.7%、50代:18.5%、60代:10.8%