【データ】ノンアルコール飲料に関する調査 サントリー


7割以上が「期待以上」

 サントリーはこのほど、「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査」をインターネットで実施し、調査結果を発表した。それによると、半数以上がノンアルコール飲料の飲用経験があり、7割以上が「期待通り」「期待以上」のおいしさを実感していると回答。また、ノンアルコール飲料をより頻度高く飲む人は、おいしさや健康面への効果を期待して選択するという傾向を示した。

 調査は、4月26日から5月9日までの期間、ノンアルコール飲料の飲用実態や理由などを、1都3県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に在住する20~69歳の成人男女3万人に同社インターネット上で実施。そのうち、ノンアルコールビールテイスト飲料(アルコール度数0.00%)の月1回以上の飲用者は1238人。

 ノンアルコール飲料の飲用経験では、半数以上(55.7%)が「飲んだことがある」と回答し、そのうち6割以上(61.3%)が「おいしくなった」と答えた。また、飲む前に味に対して約6割(58.6%)が「期待していた」中、7割以上(70.6%)が「期待通り」「期待以上」おいしかったと回答した。

 ノンアルコール飲料の飲用理由では、ノンアルコール飲料を飲んだことがあると回答した1万6701人と、そのうちノンアルコール飲料を月1回以上飲用している4257人で回答を比較。月1回以上の飲用者は「アルコール飲料と味がそん色ないから」「加齢により健康が気になるため」「体の脂肪が気になるから」などが、飲んだことがある人よりランキングで上位となり、飲用する人は、おいしさや健康面への効果を求め飲用しているという回答が多く挙がった。

 ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用実態としては、半数以上(51.6%)が、1年前と比較して飲用量が増えたと回答し、金額が安いなどやむを得ない事情ではなく、飲用理由として「おいしさ」「健康」が挙がった。

 ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用シーンは、リラックスタイムや健康を意識したシーンが伸長し、「夕食時」が53.6%で1位となった。一方、夕食時は昨年に比べ1.7ポイント減少し、「休日の昼間」「休肝日」「アウトドア・レジャー・イベントの時」などが1ポイント以上増加した。また、飲みたい場所は「キャンプ場やバーベキュー会場」など旅行や外出先で飲用したいという声が多く挙がった。

 ノンアルコールビールテイスト飲料を飲用する季節では、「夏」(50.6%)が第1位となり、「春」「冬」「秋」と続いた。「夏の暑い日に飲む機会が増えそうか」の問いには、約9割が「増えると思う」と回答した。

 消費税増税の影響については、4割以上が酒類が高くなった場合、「ノンアルコールテイスト飲料の飲用頻度が増えそうだ」と回答している。

 ノンアルコール飲料市場は、2018年度が約2209万ケース(前年比3%増)と増加傾向にあり、19年度も約2265万ケース(同3%増)と増加を見込んでいる。「ノンアルコール飲料市場はここ10年で4倍に増えた。今後は、休肝日を作る機会が増えるなど、ノンアルコールビールテイスト飲料へのニーズが高まりそうだ」と同社。


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