ベストセラー作家でスタンフォード大学経営大学院教授のチップ・ヒース(Chip Heath)氏は、新書籍「The Hilton Effect(ヒルトン効果)」のなかで、「快適な宿泊先を超える場所をお客様へ提供したい」と夢見たコンラッド・ヒルトンの創設したヒルトンが、アジア太平洋地域を含む世界へ与えた影響を解明しています。 また、「ヒルトン効果」のビデオもwww.fortune.com/thehiltoneffectで公開しました。
ヒルトンは、アジア太平洋地域で初のホテル「東京ヒルトン」を1963年に開業し、同地域における現在のホテル数は、開業予定のホテルを含め750軒以上と著しい発展を遂げてきました。1週間に1軒以上のペースでホテルを開業しており、同地域の建設中の全ホテルのうち、4分の1がヒルトンのホテル、中国においては、3分の1となっています。
ヒルトン アジア太平洋地域社長 アラン・ワッツは次のように述べています。「ヒルトンというホテルが100年前に誕生したことで、世界はより良いものとなったと信じております。アジア太平洋地域においては、約55年の歴史を経て、旅行業界および観光業が世界に与えてきたポジティブな影響を目の当たりにしてきました。今日、人々にとって旅行というものは大きな存在であり、ヒルトンは今後も開拓者精神をもって、ホスピタリティ業界をリードしていきたいと思います。」
ヒース氏が定義するように、「ヒルトン効果」とは、ヒルトンが新たな旅行市場を開拓し、人々と文化を結びつけて、世界との距離を縮める一方で、人々の視野を広げ、機会を増やすことで、今日何十億もの人々の生活や世界のコミュニティに対して、ポジティブな影響を与え続けています。
ヒース氏は、次のように述べています。「創業100周年を迎える企業の多くは、単に記念パーティーを開催することで十分だと考えるでしょうが、ヒルトンでは、批判的な目も持つ社外の社会科学専門ビジネス評論家である私たちに対し、世界の影響を検証するという選択を行いました。検証から見えてきたストーリーは当初の予想を上回る素晴らしいものであり、ヒルトンの従業員が日々の仕事のなかで通常に行っていたことは驚くべき効果があることを示しています。」
徹底的な調査とインタビューを通じて、ヒース氏と「ヒルトン効果」の解明を共に行ったビジネス書作家であるカーラ・スター(Karla Starr)氏は、過去100年間に渡るヒルトンの歴史とヒルトンが与えた影響の深い意味を見出し、ヒルトン効果を構成する3つの領域に注目しました。
お客様に与えるヒルトン効果
先見の明のあったコンラッド・ヒルトンが、初めてホスピタリティというものに触れたのは、家族が経営していた宿泊施設やその後に働いた最初のホテルで、仕事目的で旅行をしているお客様をもてなした経験でした。それ以来、ヒルトンは、旅行を便利にし、視野を広げることでお客様に影響を与えてきました。 ヒルトンは空調の導入からモバイル技術を採用したホテル客室など100年間に渡って数々の業界初のイノベーションを行ってきました。また、ヒルトンは、50年以上前に始めた女性旅行客のための初のコンシェルジュ・サービスから、期待を上回る朝食バーの提供まで、お客様のホテル体験を革新的なものとしてきました。
アジア太平洋地域では、数々の土地にホテルを開業することで、世界中のお客様が新しい体験を探求する機会を提供してきました。例えば、コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランドでは、世界初の水中レストラン「Ithaa(イター)」をオープンし、最近では、世界初のレジデンス「The Muraka(ザ・ムラカ)」も開業しています。これらの画期的なイノベーションは、ラグジュアリートラベルの目的地であるモルディブを訪ねるお客様の思い出に残るものとなります。
チームメンバーに与えるヒルトン効果
ヒース氏が書籍で述べているように、コンラッド・ヒルトンの起業家精神を継承し、自主性を育むことで、何百万人もの従業員(ヒルトンでは「チームメンバー」と呼んでいます)に影響を与えてきました。
現在アジア太平洋地域では、約5万人のチームメンバーがホテルとコーポレートオフィスで働いており、「最も働きがいのあるグローバル企業」としても評価されています。今後数年で、10万人以上の雇用機会を生み出すことになります。
グローバル基準で人材育成を行うヒルトンでは、何世代にも渡ってホスピタリティ業界の人材を創出しています。 ミャンマーでは、観光省と協力して設立されたヒルトン職業訓練センターにおいて、ホスピタリティ業界で必要なスキルや語学を身に着けるために若い世代を対象とした人材育成を行っています。
コミュニティと経済に与えるヒルトン効果
ヒルトンは世界の数多くの新興市場に初進出を果たした企業で、数々の困難な時代を乗り越え、厳しい状況に置かれる地域の活性化を牽引してきました。こうした重要な役割を果たすことで、ヒルトンは世界各地のコミュニティの歴史、経済、社会基盤の一部となっています。
アジア太平洋地域では、ヒルトンのチームメンバーが、ビジネスの域を超えて、そこに住む人々へポジティブな影響を与えるための社会貢献活動を幅広く行っています。
例えば、インドでは、現地の非営利団体と協力し、ムンバイで石鹸リサイクリングプログラムを展開しています。当プログラムは、現地の人々に石鹸で手を洗う習慣を身につけてもらう衛生教育を目的としています。この活動により、胃腸障害や皮膚障害で苦しむ子どもたちやご家族の数が減っています。2011年以降、1800以上のホテルが、石鹸やアメニティのリサイクル活動を行い、816トンを超える石鹸の廃棄物を削減し、7百万個以上の石鹸を提供することができました。
チップ・ヒース氏とカーラ・スター氏の書籍「The Hilton Effect(ヒルトン効果)」はこちら(http://newsroom.hilton.com/assets/BCM/images/The_Hilton_Effect/The-Hilton-Effect-White-Paper-Japanese.pdf)からダウンロードできます。
■ヒルトンについて
ヒルトンは、世界109ヵ国に5,500軒以上(約895,000室)のホテルを展開しているホスピタリティ業界のグローバルリーダーです。ヒルトンは、世界で最もおもてなしの心に溢れた企業であることをミッションに掲げ、「the 2018 world’s best workplaces list(2018年度世界で働きがいのある会社)」のひとつとして選ばれています。ヒルトンはこれまで約100年の歴史で30億人以上のお客様をお迎えしました。
現在、15のグローバル・ブランド・ポートフォリオ(ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ、ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ、コンラッド・ホテルズ&リゾーツ、キャノピーbyヒルトン、キュリオ・コレクションbyヒルトン、ダブルツリーbyヒルトン、タペストリー・コレクションbyヒルトン、エンバシー・スイーツbyヒルトン、モットーbyヒルトン、ヒルトン・ガーデン・イン、ハンプトンbyヒルトン、トゥルーbyヒルトン、ホームウッド・スイーツbyヒルトン、ホーム2 スイーツbyヒルトンおよびヒルトン・グランド・バケーションズ)を展開しています。(日本では、コンラッド・ホテルズ&リゾーツ、ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ、ダブルツリーbyヒルトン、キュリオ・コレクションbyヒルトンの4ブランド・16軒のホテルを展開)また、受賞歴を誇るゲスト・ロイヤルティ・プログラム「ヒルトン・オナーズ」の会員数は約8,200万人を有し、ヒルトンの公認予約チャネル経由で直接予約したヒルトン・オナーズ会員は、支払いの一部にポイントを使えたり、会員限定割引、無料Wi-Fiなどをご利用いただけます。