ENJOY JAPANは4日、中国人の海外旅行に関する意識調査の結果を発表した。行きたい国の第1位は「日本」となった。
■調査背景
日本航空や全日空が夏ダイヤを発表し、4月より3年ぶりに羽田発の中国路線が再開されるなど、いよいよ中国人旅行者の訪日が本格化することが予測されます。
そこで、当社では中国人の訪日旅行解禁に備え、中国人が海外旅行したい国や、購入意向カテゴリーがコロナ前と比べてどのように変化したのか、また、もっとも購買意向が高い化粧品カテゴリーや、購入したい具体的なブランドについてなどを調査いたしました。
【購買カテゴリー一覧】
化粧品・香水、菓子類、健康グッズ・トイレタリー、衣類、生鮮農産物、酒類、医薬品、宝石、靴・鞄・革製品、時計、その他食料品・飲料・たばこ、電気製品(家電、PCなど)、音楽・ゲーム関連、伝統工芸品、本・雑誌
【企業名一覧】※一部ブランド名含む
資生堂、コーセー、ポーラ・オルビス、ファンケル、花王、ロート製薬、マンダム、キャンメイク、イブ・サンローラン、ディオール、シャネル、MAC、ジョルジオアルマーニ、エスティローダー、ランコム、トムフォード、ジバンシィ、シュウウエムラ
【ブランド名一覧】
クレドポーボーテ、アネッサ、IPSA、SHISEIDO、ザギンザ、エリクシール、リバイタル、NARS、デコルテ(コスメデコルテ)、アルビオン、雪肌精、エレガンス、ポーラ、ジュリーク、オルビス、ファンケル、アテニア、フリープラス、ビオレ、キュレル、ソフィーナ、RMK、スック、センサイ、ケイト、メラノCC、肌ラボ、エピステーム、バリアリペア
※ブランド別のWEB調査の結果については、当社までお問合せください。
■調査内容① ~行きたい国第1位は、日本~
質問:どの国に旅行したいですか? ※複数回答可、N=1140
76%が日本を選択。他の国と比べても日本人気は圧倒的です。2019年の中国人の旅行先としても東南アジア圏は人気で、アフターコロナにおいても、東南アジア諸国(シンガポール、カンボジア、マレーシアなど)も、引き続き海外旅行先として人気。
【2019年調査比較参照データ】
引用・参照元:2019年 中国人出境旅行先 JNTO 訪日旅行誘致ハンドブック2022(東アジア4市場編) P64世界観光機関および各国・地域観光局の統計
■調査内容② ~日本への旅行目的は買い物が第1位~
質問:(日本を選択した方のみへの質問)日本への旅行目的は何ですか? ※複数回答可、N=871
当社の調査(2023年調査)では、訪日目的は、53.3%が買い物と回答。日本への旅行目的としては、最多の回答。2017年調査(JETRO調査)と比べて、歴史・伝統、自然への興味関心が高まり、テーマパークが減少。
【2017年調査比較参照データ】
引用・参照元:中国の消費者の日本製品等意識調査(抜粋版)2017年12月 日本貿易振興機構(ジェトロ)
■調査内容③ ~購買カテゴリー第1位は、化粧品・香水~
化粧品・香水(49.8%)で第1位、次いで、菓子類(44.8%)で第2位、健康グッズ・トイレタリー(25%)が第3位。2019年調査(観光庁)と比較しても、1位と2位の顔ぶれは変わらず。
質問:(日本・買い物を選択した方のみ)購入したい商品は何ですか? ※複数回答可、N=871
化粧品・香水カテゴリーが、我々の購買意向カテゴリー調査(2023年調査)では44.8%、次いで、菓子類が25%。2019年年次報告書(観光庁)訪日外国人の消費動向データと比較すると、81.9%が化粧品を購入したと回答。今回の2023年調査は、購入意向率の為、44.8%にとどまったものの、最も購入したいカテゴリーとなっている。
【2019年調査比較参照データ】
引用・参照元:2019年 年次報告書(観光庁)訪日旅行の消費動向(中国)より抜粋
■調査内容④ ~購買意向企業(ブランド)第1位は、資生堂~
化粧品ブランドでは、資生堂商品の購買意向が54.1%と最も高い結果となった。
質問:(日本・買い物・化粧品・香水カテゴリーを選択した方のみ)購入したい商品の企業名・ブランド名 ※複数回答可
化粧品・香水カテゴリーを選択した方の54.1%が、資生堂と回答した。次いで、コーセー(39%)、花王(37.2%)となっている。欧米の有名ブランドよりも、日本ブランドを選択している。
越境ECの台頭によって、コロナ前に比べ、自国にいながらも海外製品を購入できる環境は整ってきているが、訪日する機会にあっては、日本ブランドを購入したい意向は引き続きあることが予測される。