総取扱額63%減 国内旅行は39%減に
鉄道旅客協会が11月26日に発表した主要旅行業11社の今年10月の旅行取扱額は、前年比63.1%減の1207億9988万円だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、総取扱額は全社で前年実績を大きく下回ったが、全社合計での減少幅は、前月よりも13ポイント縮小。回復傾向が見られる。内訳は、国内旅行が38.6%減の1164億248万円、海外旅行が98.4%減の17億2823万円、外国人旅行が98.0%減の5億2744万円、その他が52.0%増の21億4173万円。
内訳を見ると、国内旅行は10社が前年割れしたものの、このうち9社は前年実績の5割程度もしくはそれ以上まで戻した。阪急交通社は唯一前年比増だった。外国人旅行は全社で前年実績を下回った。このうち、KNT―CTホールディングス、阪急交通社はマイナス実績だった。
4月からの累計を見ると、総取扱額は前年同期比84.5%減の3287億4421万円となった。事業者別の動向を見ると、各社とも依然として前年比7割以上の減少。内訳は、国内旅行が75.3%減の3111億974万円、海外旅行が99.0%減の73億6802万円、外国人旅行が98.3%減の21億7959万円、その他が22.7%減の80億8687万円。