総取扱額は9割減 マイナスの事業者も
鉄道旅客協会が5月29日に発表した主要旅行業11社の4月の旅行取扱額は、前年比95.8%減の121億8881万円だった。内訳は、国内旅行が93.9%減の103億9020万円、海外旅行が99.5%減の4億8229万円、外国人旅行が98.4%減の3億5200万円となっている。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や、諸外国からの入国制限の影響により、総取扱額は全社で前年実績を大きく下回った。名鉄観光サービスを除く10社が前年の1割に満たない取扱額だった。
このうち阪急交通社は取扱額がマイナスとなった。マイナス実績の主因は「3月に申し込み、および発売実績を計上した4月分の取り扱いが、4月に入って催行中止、取消などにより相殺されたため」と鉄道旅客協会。
内訳を見ると、国内旅行は全社が前年割れした。名鉄観光サービス、日通旅行を除く8社が前年比9割以上の減少。阪急交通社は取扱額がマイナスとなった。
海外旅行は全社で前年比減。日本旅行、阪急交通社は取り扱い額がマイナスとなった。
外国人旅行は取り扱い10社中全社で前年実績を下回った。このうちKNT―CTホールディングスと東武トップツアーズはマイナスの取扱額となった。