アクトインディは8月22日、今年の夏休みはどこにおでかけしたのかに関するアンケート調査の結果を発表した。
《トピックス》
- お出かけ先の人気は「プール」「お祭り」「花火大会」の他、「ショッピング」「室内遊び場」「博物館など」の屋内施設が人気
- 通常の季節時と比較してみても、今夏は猛暑のためか屋内施設に出かける傾向が高い
- 熱中症対策は必須、猛暑を避け屋内や水遊びできる施設を選ぶ人が半数以上
- まとめ
(本リリースは、2023年夏休みのお出かけ調査レポートを一部抜粋して作成しています。全文はこちら https://research.iko-yo.net/solutions/research/10283.html )
- お出かけ先の人気は「プール」「お祭り」「花火大会」の他、「ショッピング」「室内遊び場」「博物館など」の屋内施設が人気
まず、夏休みはどこにおでかけしたか(する予定か)ユーザーアンケートで聞いた結果を見てみましょう。
最も多かったのが「プール」の53%で非常に人気でした。
次いで「お祭り」が47%、「花火大会」が39%と夏ならではのお出かけ先が続いています。夏休み前に今夏やりたいことを聞いたアンケート結果でも同様の回答が目立ったように、コロナ以降、久しぶりの開催となる夏祭りや花火大会へ足を運んだ(運ぶ)という人が多くいました。
さらに、「テーマパーク・遊園地」「公園・総合公園」「海水浴場」といった、定番とも言える屋外のお出かけ先が挙げられました。「テーマパーク・遊園地」「公園・総合公園」は、常に人気上位のお出かけ先ジャンルですが、今年の夏の暑さが影響しているのか、プールなどに人気を譲っています。
その次に多かったのが、「ショッピング」「博物館・科学館・美術館」「室内遊び場」といった屋内のお出かけ施設です。記録的な猛暑がつづき、暑さを避けるために屋内施設に遊びに行った(行く予定)という人も多くいることがわかります。
- 通常の季節時と比較してみても、今夏は猛暑のためか屋内施設に出かける傾向が高い
では、2019年のGWにどこにお出かけをする予定かを聞いた結果と比較して見てみましょう。
GWとの比較のため、夏時期としての比較ではありませんが、季節がいい通常時のお出かけと比べて今年の夏のお出かけがどのような傾向なのかという視点で見ていきます。(※また、2019年のデータはGWの予定について聞いており、季節が少しずれるため、お出かけ先ジャンルの回答選択肢にも多少の違いがあります。)
2019年GWと2023年の夏の両方で聞いているジャンルで、2023年の夏の方がお出かけ先として少ないジャンルは、「動物園・サファリパーク・牧場」「果物体験・収穫体験・農業体験」「温泉・スパ」など。季節がGWと夏という違いがありますが、通常時期だと人気の「動物園・サファリパーク・牧場」などが、今年の夏は少し敬遠されている傾向があります。
反対に、2019年GWよりも2023年夏の方が多いジャンルは「ショッピング」「博物館・科学館・美術館」「水族館」「学び系のお出かけ(工場見学など)」などの屋内施設で、これらのジャンルは季節を問わないお出かけ先であるにも関わらず今年の夏の方が多いのは、やはり猛暑の影響が大きく屋内の施設が好まれた結果が表れています。特に「博物館・科学館・美術館」は2023年夏の方が突出して多く、この猛暑の中涼しいお出かけ先として多くの家族が訪れたと思われます。
- 熱中症対策は必須、猛暑を避け屋内や水遊びできる施設を選ぶ人が半数以上
次に、猛暑のお出かけ時に工夫したことを聞きました。
「水分補給やこまめな休憩などを気を付けた」(71%)、「ハンディ扇風機やクールリングなど暑さ対策グッズを活用した」(50%)と、ほとんどの人が出かける際には何かしらの熱中症対策をしていました。
「屋外ではなく屋内の施設に出かけるようにした」という回答も5割を超え、やはり「暑い屋外よりも屋内施設を選ぶ」という人が多くいました。
また、「屋外に行くならプールや海水浴、川遊び、じゃぶじゃぶ池など水遊び系に出かけた」も半数以上で、お出かけ先を聞いたアンケート結果で「プール」や「海水浴」が上位にある理由がわかります。
さらに、「夕方以降に出かけるようにした」「なるべく外出しないようにした」という回答も2割近くありました。コロナのお出かけ制限がなくなった夏にも関わらず、「猛暑のためにお出かけを控えた」という人も少なからずいるのも印象的です。
熱中症対策としてよく使用される日傘の利用有無についても聞きました。
男女別で見ると、女性は、「常に使う(17%)」「時々使う(48%)」となり、常にではないにしても6割以上の人が使用しているという結果でした。
一方、男性も「常に使う(3%)」、「時々使う(15%」を合計すると2割近くが日傘を使用しており、男性の日傘も決して珍しいものではなくなっています。
- まとめ
夏休みのお出かけ先として最も人気があったのはプールで、次いでお祭りや花火大会が挙げられました。また、屋内施設も人気が高く、ショッピングや博物館、室内遊び場などに足を運ぶ人も多く見られました。
季節がいい通常時のお出かけ(2019年のGW)と比較しても、今夏は「ショッピング」「博物館・科学館・美術館」「水族館」に行ったという割合が高く、暑さを避けてお出かけ先に屋内施設を選ぶ人が多かったと推測されます。
お出かけで猛暑が原因で諦めたことを聞いてみると、「公園」が多く、そのほかでも意見の大半が「アスレチック」「遊園地」「動物園」など「屋外で過ごす場所」でした。
猛暑のお出かけ時に工夫したことを聞いてみると、熱中症対策が重要視されており、水分補給や休憩に気を付けるという人がほとんどでした。屋外を避け、屋内施設や水遊びのできる場所を選ぶ人も多くいました。
また、お出かけ施設で良いと感じた暑さ対策で多く意見が寄せられたのは、涼しさを感じることのできる「ミストシャワー」や「水遊び場所」などの設置でした。
今年の夏休みは、記録的な猛暑が人々のお出かけにも大きな影響を及ぼしていました。来年以降もこの猛暑は続いていく可能性があります。多くの家族が、安全で快適に遊べる夏以外の時期での訪問にシフトしていくことも考えられます。お出かけ施設は今までの夏休みのお出かけの「常識」を考えなおし、今後は新たな対策や訴求が求められているかもしれません。
■いこーよユーザーアンケートの調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザ
調査期間/2023年8月7日~8月17日
サンプル数/231サンプル
調査分析/いこーよ総研
■2023年夏休みのお出かけと猛暑対策についての調査レポート全文はこちら