いこーよ総研は14日、今後のマスク着用についての関するアンケート調査の結果を発表した。
コロナウィルス感染対策のためマスクの着用が、3月13日から屋内外問わず個人の判断に委ねられました。そこでいこーよ総研では、家族連れがお出かけや宿泊施設に行く際に今後もマスクを装着するのか、また、お出かけ先を選ぶ際にマスク着用推奨をしている施設の方に行きたいと思うのかなどについて調査・分析を実施しました。
《トピックス》
- 自分自身は「屋内や混雑している場所」でマスク着用予定
- 他人のマスクも「混雑時やお互いの距離が近い時に」していないと気になる
- 行く施設を選ぶ際はマスク着用推奨をしているかを気にしない人が多数も、屋内に関しては気にする人も一定数存在
- マスク着用についてのユーザーアンケート総括
●自分自身は「屋内や混雑している場所」でマスク着用予定
まずは、3月13日以降に大人が自分自身でマスクを着用するかについて見てみましょう。
最も多かったのは「感染症対策目的で屋内や混雑している場所などではマスクをつける」(38%)で、マスク着用が個人の判断となったことをふまえ、常時ではなく密になりがちな場所などではマスクを着用するという方向にシフトしてきていることが伺えます。
一方、「感染対策目的で場所を問わず自宅以外ではマスクをつける」という、今まで同じように場所を問わずマスクを着用するという人も3割程いることも注目されます。
一方、子どものマスク着用についてはどうでしょうか。
「感染対策目的で混雑している場所などではマスクをつけさせる」が最も多く4割であることは大人の結果とほぼ同じですが、「感染対策目的で場所を問わず自宅以外ではマスクをつけさせる」が14%と大人と比べてかなり低いのが特徴です。
「今までもマスクをつけさせていなかったし、これからもつけさせない」が13%程度あり、コロナ禍から子どもにはマスクをさせていない家庭が多くいることが理由の一つかと思います。
●他人のマスクも「混雑時やお互いの距離が近い時に」していないと気になる
続いて、お出かけ施設に出かける際にマスクをしていない他の人がいた場合にどのように思うかを聞いた結果です。
まずは屋外施設での他の人のマスク着用についてですが、「混雑時やお互いの距離が近い時にマスクをしていない人がいると気になる」が非常に多く、いわゆる密状態の場合に他の人のマスク着用状況を気にしている人が多いことがわかりました。
同じ質問を屋内施設について聞いた結果ですが、「混雑時やお互いの距離が近い時にマスクをしていない人がいると気になる」という人が屋外と同じように半数程度と最も多くなっています。
他人のマスク着用について屋外施設と屋内施設の場合とで違いがあるかを見てみました。
その結果、どの状況でも屋内施設にいる時の方が屋外施設にいる時よりも他人のマスク着用を気にしている人が多いという結果となりましたが、予想に反してそれほど屋外、屋内との差がありませんでした。
●施設を選ぶ際はマスク着用推奨をしているかを気にしない人が多数も、屋内に関しては気にする人も一定数存在
お出かけ施設を選ぶ際に、施設がお客様にマスク着用を推奨していることがどのくらい影響するかを聞いた質問の結果がこちらです。最も多かったのは「マスク着用推奨状況は気にせず施設を選ぶ」で、約4割の人が屋外、屋内に関わらず施設がマスク推奨をしているかどうかを気にしないと回答しています。
残りの6割は「マスク推奨をしている施設」を選ぶという人ですが、その中でも「屋外、屋内に関わらず必ず推奨している施設を選ぶ」のような強くマスク着用推奨を望んでいる人は8%と少数でした。
屋内施設について着目してみると、屋内施設に行く際に「必ずマスク推奨している施設を選ぶ」という人は「屋外、屋内に関わらず必ず推奨している施設を選ぶ」と「屋外施設は気にならないが、屋内施設は必ず推奨している施設を選ぶ」の二つを合わせた約2割となります。非常に多いわけではありませんが、少ないと言い切れる割合でもなく、屋内施設に関してはマスク推奨されていることが安心材料と捉えられる傾向がしばらく続くと思われます。
●マスク着用についてのユーザーアンケート総括
3月13日以降、「屋内や混雑している場所」ではマスク着用をするがそうでない場合はしないこともあるという人が4割いる一方、「場所を問わず自宅以外ではマスクをつける」という人も3割となっており、今後もマスク着用を継続したい人が多くいることが伺えます。
子どもに関しては既にマスクをさせていない人も多く、場所を問わず付けさせるという人は少数派でした。
一方、他人のマスク着用については「混雑時やお互いの距離が近い時に」していないと気になるという人が半数近くおり、特に屋内施設で顕著でした。
マスク着用推奨をしている施設であることが選ぶ際の必須条件になっているのかについて聞いたところ、気にしていない人が4割と多数いることがわかりました。ただし、屋内に関しては気にするという人も一定数おり、今後もその傾向は続くことが予測されます。
3年間という長い間のマスク着用に慣れてしまったこともあり、政府の指針が変更されたことですぐに行動や意識が変化する状況にはなっていませんが、少しずつ変化の兆しも見えてきています。夏に向けてマスク着用が不快になってくるにつれて状況も変わっていくのではないかと推測しています。
■いこーよ2023年3月マスク着用についてのユーザーアンケートの概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用した小学生以下の子供を持つユーザー全国の家族
調査日程/2023年3月6日~3月13 日
サンプル数/386サンプル
調査分析/いこーよ総研