【データ】周囲にすすめたい転職先企業ランキング


 オープンワークは6月29日、「周囲にすすめたい転職先企業ランキング」を発表した。

就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:大澤 陽樹)は、「周囲にすすめたい転職先企業ランキング」を発表しました。

 

コロナ禍で打撃を受けた経済の回復を急ぐ中、労働市場は人手不足もあり、厚生労働省が発表している有効求人倍率は4ヶ月連続で回復傾向(※1)にあります。このような売り手市場の傾向もあってか、弊社が行なった転職活動に対する意識調査(※2)によると、現在の職場への不満や転職を意識するきっかけは「年収・収入」に起因する内容が多い一方で、実際の転職活動時には「希望条件が叶うのであれば、現年収キープ・下がっても良い」と回答する傾向がみられました。転職者にとって、希望条件が叶う職場を見つけることは、給与以上に重要な事項であると言えそうです。

 

そこで今回の調査レポートでは、中途入社した社員による会社評価に着目しました。OpenWorkへ会社評価レポートを投稿する際「あなたはこの企業に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度すすめたいと思いますか?」という質問に0~10点で回答するネットプロモータースコア(NPS)を、2017年以降OpenWorkに投稿をした中途入社者による回答に限定して集計し、ランキングを作成しました。転職先企業のことを「おすすめできる」と感じている企業にはどのような特徴があるのでしょうか。

 

(※1)厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年4月分)」調査。今年4月の有効求人倍率は4カ月連続で改善。

(※2)オープンワーク「Z世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査」より、「希望条件が叶うのであれば、現年収キープ・下がっても良い」が60%以上。

 

【サマリー】

・1位にFacebook Japan、2位にグーグル、3位にリツアンSTCがランクイン

・転職で自由な働き方を得るには、自身のスキルや経験を活かした「自走力」が必須

・求める職場環境や希望条件が叶う転職だった場合、評価が高まりやすい可能性

 

※詳細は次ページまたは「働きがい研究所」にてご確認ください。

https://vorkers.com/hatarakigai/vol_97

 

周囲にすすめたい転職先企業ランキング

 

1位はFacebook Japan。自由な働き方を叶える鍵は「自走力」にあり

転職者に限定し、自社への入社をすすめられるかどうかを集計した今回のランキング。0~10点をつけるスコアにおいて、Facebook Japanが1位となりました。OpenWorkに投稿されたFacebook Japanに転職した社員のクチコミを見ると、入社理由として誰もが知るグローバル企業で挑戦したかったという声とともに、自分で仕事を見つけ取り組む「自走力」を求められる組織風土であることがうかがえます。これまで培ってきた自身のスキル・経験を活かし積極的に行動することで自己成長や自由な働き方が叶う、そういった環境をおすすめする転職者は、自らも社会人経験による「自走力」を身につけていると言えそうです。

 

「日本オフィスの営業職においては新卒採用を行なっていないため、手取り足取り仕事を教えてくれるような体制はあまりない。自分で仕事を見つけ、自分で解決できるような能力が求められる。プラットフォームが優れているため、必死に営業をしなくてもある程度の成果は出せるが、その中でいかにユニークな仕事をするかが重要であり、受け身でいると評価に繋がらないため、積極的に仕事を取っていく姿勢が大事。またチームワークやコミュニケーション能力が重要視され、いわゆる「良い人」が評価される傾向があるように思う。(営業、女性、Facebook Japan)」

 

「良くも悪くも働く環境はかなり良い。プロダクトが強い分サボろうと思えばサボれる。そのままサボり続けてしまうと成長の機会は恐らくないと思う。自分で積極的に新しいことに取り組んだりプロジェクトを作ったりすることで様々な経験、体験を得ることが出来る。きちんと自走できる人にとっては良い環境だと思う。(営業、男性、Facebook Japan)」

 

「バランスは日本中を見ても Google と Facebook 以上にワークライフバランスが調整しやすい環境はないと思う。皆仕事をしっかりする人が多く、普通に残業なしで17時ぐらいに帰宅する人も多く、それぞれに任せており、すごい自由。ただ、優秀な人たちの集まりなので、上記で成り立っているところがすごい。(Marketing Consultant、男性、Facebook Japan)」

 

「入社を決めた理由は、広告プラットフォームとしての魅力・可能性、またフルファネルでのデジタルマーケティングに従事できるという面白さ。これまでの自分自身のキャリアがいい意味で発揮できたので妥当だったとは思う。認識しておくべきこととしては、とにかくスピードやインパクトを重視するため、これまでの働き方などをある程度リセットして自分の働く形を再度作り上げる感覚は絶対に必要。ただそのための土台やリソースはある程度揃っている。(GMS、男性、Facebook Japan)」

 

 

フルリモート制度の有無や魅力的な給与… 転職によって求める職場環境や希望条件が叶うかどうかが入社の決め手。知人からの評判も鍵。

トップ30にランクインした企業の転職者の声を見てみると、公正な評価制度、希望する勤務地、ワークライフバランス、フルリモート制度の有無…といった希望条件や年収アップを入社理由として挙げる傾向がありました。自身が求める働き方や職場環境・年収等の希望条件が叶えられた転職の場合、おすすめできると評価するようです。また、新卒採用とは異なり転職となると、知人などからの紹介や社員クチコミで自身の希望条件と照らし合わせている様子もうかがえました。企業において、転職者を満足させ自社での活躍を推進するには、求職者が叶えたい希望条件をどれだけ提供できるか、期待値とのすり合わせがポイントと言えそうです。

 

「常駐先・派遣先の単価で給料が決まり、他の会社に比べて非常に高い給与水準が得られる。この会社の給与水準を確保できるのはフリーランスぐらいですが、フリーランスと異なり規模が大きいため大企業・プライム案件に容易にリーチができます。世間一般SESの会社ではこの条件・案件は確保できないので、選ばない理由はないと思います。(Webデベロッパー、男性、リツアンSTC)」

 

「知人の紹介で、仮想化領域のデファクトであり製品に競争力があることと待遇面、担当アカウントが良かったため入社を決めた。コロナで2020年2月頃より完全在宅勤務、マネージャーにもよると思うが成果を出していればマイクロマネジメントもなく、家族との時間を大切にする風潮も強いため非常にワーク・ライフ・バランスは良い。(営業、男性、ヴイエムウェア)」

 

「入社を決めた理由はOpenWorkでのクチコミが良かったこと。知り合いが入社しており、風通しがよさそうな会社だと思ったこと。自分のキャリアを存分に生かせると思ったこと。給料がよさそうだったこと。(バックオフィス、女性、オートデスク)」

 

「友人や色んな媒体の情報から、日本のメーカーでは、働きやすさ、待遇、将来性で、トップレベルでバランス良くベストな会社だと感じたため。これから色んな環境変化の中でも、自分の持てる能力の全てを使い、この環境を全力で維持、向上させていきたい。(事務系、男性、旭化成)」

 

「会社都合による転勤がなく給与がそこそこいい。開発販売している商品が好きで、それを広める仕事ということでとっつきやすいと思った。技術職で入社する場合、自分の得意とする技術分野をしっかりと語れるように整理しておく必要があると思います。中途採用しかいないので新入社員用の教育はほとんど無く、自分で聞いていかないと何も知らないまま時が過ぎる。(アプリケーションエンジニア、男性、マスワークス)」

 

 

対象データ

2017年以降OpenWorkに投稿をした中途入社者による回答303,146件を対象データとしています。


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