【データ】国内第1位「静岡県」、訪日「北海道」上位


2019年 冬の旅行動向調査 Reluxトラベルラボ調べ

訪日客は人数、予算ともに多い傾向

 旅館・ホテルの宿泊予約アプリ「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partnersはこのほど、顧客の旅行動向や人気の宿泊施設の傾向を調査する機関「Reluxトラベルラボ」から、「2019年 冬の旅行動向調査」の結果を発表した。国内で人気の都道府県の第1位に「静岡県」を、インバウンド旅行者の人気都道府県の上位に「北海道」を選出した。

 調査は、クリスマスや年末年始、正月などイベントが多い冬は、雪景色や旬のグルメ、雪見風呂などが楽しめる旅行シーズンと捉え、その動向を探るべく実施。Reluxの12月1日から来年2月29日までの10月15日付の予約件数をもとに集計された。

 人気の都道府県は、交通アクセスの良い都市部が上位にランクインした。第1位の静岡県は、世界文化遺産の富士山や熱海、伊豆といった温泉地などへの評価が高かった。兵庫県、神奈川県、東京都、京都府が続いた。

 人気上昇都道府県の第1位は「沖縄県」に。ホテルやリゾート施設の新規開業や交通機関が拡充されていることが選出への理由として多かった。福岡県、兵庫県、京都府、長野県が続いた。

 人気温泉地ランキング第1位は「由布院温泉」(大分県)が選出。自然に囲まれるほか、湯量が豊富で知られる温泉、温泉地周辺の街歩きも楽しめることから人気を集めた。稲取温泉(静岡県)、強羅温泉(神奈川県、箱根)が続いた。

 インバウンド旅行者の人気都道府県は、北海道が上位に。「『洞爺』『札幌』『函館・大沼・松前』など、雄大な美しい景観や雪、温泉など冬の情緒が感じられることや、Wi―Fiの整備やキャッシュレス決済の導入など受け入れ体制が強化されていることが、支持へとつながった」と同社。また、グループサイズに関して「3人以上のグループ旅行は国内旅行者が27%、インバウンド旅行者は40%と、訪日客は複数人で旅行を楽しむ傾向にある」と紹介した。

 宿泊予算は、インバウンド旅行者が日本人に比べ7171円高い結果に。中でも英語圏が11万1528円と最も高くなった。

 年末年始の人気チェックイン日は、国内旅行者は12月31日、インバウンド旅行者が12月28日が多かった。同社は「国内旅行者は12月28日から1月3日まで予約が多いが、インバウンド旅行者は12月27、28日、1月6日の予約が増え、動向が異なる」と分析した。


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