日本生産性本部は7月14日、「レジャー白書2023」で国内観光旅行が余暇活動参加率1位に復帰したと発表した。
調査研究や提言、実践活動により生産性向上をめざす公益財団法人 日本生産性本部(東京都千代田区、理事長:前田和敬)の余暇創研は、7月14日、「レジャー白書2023」(速報版)を公表しました。本件は、秋に発行予定の「レジャー白書2023」の取りまとめに向けて実施した2022年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態に関するアンケート調査の結果を、速報版として公表するものです。本調査は、本年2~3月にインターネットを通じて実施し、全国の15~79歳男女、3,306人から有効回答を得ました。本調査のポイントは以下の通りです。
●仕事より余暇を重視する割合が年々増加傾向(別紙 p.6)
・仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するかを尋ねたところ、63.9%が余暇を重視する傾向にあった。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」の回答率が2020年以降増加している。
仕事と余暇のどちらを重視するか
●余暇活動参加率では、「国内観光旅行」が1位に復帰(別紙 p.7、8)
・余暇活動の参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が、前年(2021年)から10ポイント上昇して42.8%となり、2019年以来の1位となった。しかし、コロナ禍前の2019年の参加率の水準(54.3%)には戻っていない。
・「ドライブ」(5.7ポイント増)や「外食(日常的なものは除く)」(2.4ポイント増)など外出を伴う種目に上昇傾向がみられる。
・性別でみると、男性は前年に続き「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」が1位。女性は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が32.8%から45.4%に大きく上昇し1位となった。
余暇活動の参加率上位10種目
●潜在需要は「海外旅行」が1位(別紙 p.10)
・各種目の希望率と参加率の差を「潜在需要」として算出したところ、前年(2021年)1位の「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」の潜在需要は、参加率の上昇に伴って減少し、2位となった。一方で、「海外旅行」は潜在需要の減少幅が「国内観光旅行」と比べて小さいため、1位となった。
余暇活動潜在需要の上位10種目
●一人当たりの平均参加種目数は9.7種目から10.1種目に微増(別紙 p.11)
・一人当たりの平均参加種目数は10.1種目となり、コロナ禍であった2020年(9.9種目)、2021年(9.7種目)よりわずかに増加したものの、2019年の水準(12.3種目)には届いていない。
一人当たり平均参加・希望種目数の推移
本調査結果の内容は、2023年10月発刊予定の「レジャー白書2023」にも掲載する予定です。
「レジャー白書」のサイトはこちら。