政府の2017年度版「観光白書」は、世界の観光の動向について解説している。世界各国の外国人旅行者受け入れ人数をランキングで比較し、日本のインバウンドの水準を明らかにした。
2015年の外国人旅行者の受け入れ人数は、フランスが8445万人で1位。15年の訪日外国人旅行者数は1974万人で世界16位、アジア5位だった。16年の訪日外国人旅行者数は2404万人で、15年のランキングにあてはめると、世界で15位に相当する。
日本は島国であり、海外からの旅行者の入国は空路と水路に限られる。欧州などは多くの国が隣国と陸続きで陸路による入国が多い。同様の条件となるように空路または水路による外国人旅行者受け入れ人数を比較すると、15年の日本は世界で9位、アジアで3位となり、16年の実績をあてはめると、世界で8位に相当する。
ただ、外国人旅行者受け入れ人数は、国・地域ごとに異なる統計水準で算出されており、比較の際には注意が必要だ。空路または水路による外国人旅行者受け入れ人数についても、数値を把握できない国・地域が含まれていないことに注意する必要がある。