スウェーデンハウスは13日、「コロナ禍と住まいに関する調査」の結果を発表した。
~ 3年目となるコロナ禍と“住まい”に関する調査 ~今回は密を回避できる非日常の住まい「屋外施設」(キャンプ場やグランピング施設など)に着目
屋外施設の宿泊経験者の4割の選択理由が「コロナ禍、密を回避できること」。脱コロナの気運が高まる今後も約9割が屋外施設の利用意向あり。
非住宅分野への事業拡張として
「ソレイユの丘」のグランピング用宿泊施設の設計・施工を請負
株式会社スウェーデンハウス(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:村井 秀壽 以下、当社)は、スウェーデンより輸入した組立建物の製造・販売や設計・施工などを行う住宅関連事業に加え、北欧品質というコンセプトを活かした宿泊施設の設計・施工の請負事業も展開しています。近々では、株式会社日比谷花壇(代表取締役社長:宮嶋浩彰)が代表企業を務めるエリアマネジメント横須賀共同事業体が、横須賀市から受託し、運営する「長井海の手公園 ソレイユの丘」(神奈川県横須賀市、以下、ソレイユの丘)のグランピング用宿泊施設の設計・施工を当社が請け負いました。
この度、4月14日(金)「ソレイユの丘」がリニューアルオープンするに伴い、「コロナ禍3年目における屋外施設宿泊の意識調査」を実施しました。
当社は、2021年4月に「コロナ禍における住まいの意識調査」、2022年4月に「コロナ禍2年目における住まいの意識調査」を発表してきました。過去2回の調査では、コロナ禍での外出自粛や在宅勤務の習慣化などが、住まいに対する意識に大きく影響を与えた結果が明らかになりました。今回の調査は、脱コロナの機運が高まる中、密を回避できることで注目された非日常の“住まい”である屋外の宿泊施設(キャンプ場/グランピング施設など)への意識がどのような状態にあるかを明らかにすることを目的としています。
-主な調査結果トピックス-
■ 今年のゴールデンウィークに旅行を予定している方は約3人に1人。
■ コロナ禍1年目、宿泊先の検討で「密の回避」を重視した方は7割超え。3年目の現在は6割に。
■ キャンプ場やグランピング施設などの屋外施設に宿泊したことがある方は全体の約2割。
そのうち、約4割の方の選択理由が「コロナ禍に密を回避できること」。
■ 密を避けられることを理由に屋外施設に宿泊した方の約9割が脱コロナ後も利用意向あり。
その背景は屋外施設宿泊に対する95.6%もの高い満足度。
調査概要
◆調査名: コロナ禍3年目における屋外施設宿泊の意識調査
◆サンプル数: 1,000 サンプル
◆調査対象者: 全国の20代~60代の男女(性世代均等割付にて各100サンプル)
◆調査主体: オリコンNEXTコミュニケーションズ株式会社
◆調査方法: インターネット調査
◆調査期間: 2023年3月28日(火)~3月29日(水)
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
■ 今年のゴールデンウィークに旅行を予定している方は約3人に1人。
まず今年のゴールデンウィーク期間(4月29日~5月7日の連休)の旅行予定を尋ねたところ、「国内を旅行する」と回答した方の割合は24.6%でした。「海外を旅行する」は1.5%、「国内と海外、どちらも旅行する」の回答割合は3.2%でした。以上3つの選択肢の合算は29.3%となり、約3人に1人が旅行を予定しているという実態を確認できました。
Q1:2023年のゴールデンウィーク期間(4月29日~5月7日の連休)の旅行予定に関して、最もあてはまる選択肢をお選びください。(単一回答)
■ コロナ禍1年目、宿泊先の検討で「密の回避」を重視した方は7割超え。3年目の現在は6割に。
当社は、過去2回の調査で、コロナ禍における社会環境の変化が、“住まい”への意識に与える影響を明らかにしてきました。では、旅行中の“住まい”となる「宿泊先」の選定にはどのような影響があったのでしょうか。この度当社では、コロナ禍に密を避けられることが注目される要因の1つとなったグランピング用宿泊施設を施工したため、「密の回避」という宿泊先の選定理由に着目。最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月を起点としてコロナ禍1年目、2年目、3年目(調査実施時の2023年3月まで)で、それぞれ宿泊先検討の際に、「密を回避できること」がどれほど重視されていたかを確認しました。
その結果、宿泊を検討した方のうち、「重視した」と「やや重視した」の合算はコロナ禍1年目で72.7%、2年目は70.2%、3年目は60.2%でした。コロナ禍を通して高い水準であったものの、重視する度合いは年々、低下傾向にあることが分かりました。
Q2:コロナ禍の1年目(2020年4月から2021年3月)、2年目(2021年4月から2022年3月)、
3年目(2022年4月から2023年3月現在)、自宅ではない宿泊先を検討する際(旅行や帰省などの機会)、
「密を回避できること」はどのぐらい重視しましたか?(宿泊先を検討した方/単一回答)
■ キャンプ場やグランピング施設などの屋外施設に宿泊したことがある方は全体の約2割。そのうち、約4割の方の選択理由が「コロナ禍に密を回避できること」。
Q2では、コロナ禍の宿泊先検討において、「密を回避できること」を6割から7割の方が重視する傾向を確認できました。では、今回当社が建設したような屋外施設(キャンプ場/グランピング施設など。以下、同様の定義とする)に宿泊したことがある方のうち、どれぐらいの割合の方が密を避けられることを選択理由としていたのか、その実態も調査しました。
まず、屋外施設に宿泊したことがある方の割合は20.6%でした。そのうち、38.3%の方の選択理由が「コロナ禍に密を回避できること」であり、半数には届かないものの、約5人に2人が密を避けるために屋外施設を選んだという高い回答割合でした。
Q3: 屋外施設(キャンプ場/グランピング施設など)への宿泊は、コロナ禍では「密を回避できる」宿泊形態
として注目されました。屋外施設への宿泊経験について、最も当てはまる選択肢を教えてください。(単一回答)
■ 密を避けられることを理由に屋外施設に宿泊した方の約9割が脱コロナ後も利用意向あり。
その背景は屋外施設宿泊に対する95.6%もの高い満足度。
屋外施設への宿泊人気は、密を避けるための一過性の流行ではないかを確認するため、Q3で「屋外施設へ宿泊したことがあり、理由はコロナ禍に密を回避できることだった」と回答した方に、脱コロナ後の利用意向を確認しました。その結果、86.1%もの方が密を回避できることを気にする必要がなくなった後でも、屋外施設を利用したいと「思う」と回答しました。また、「思う」と回答した方は、ほぼ全員にあたる95.6%もの方が屋外施設への宿泊に「満足」したと回答しており、それが継続的な利用意向に影響していることが分かりました。
Q4:脱コロナによって、「密を回避できること」を気にする必要がなくなった後でも、屋外施設(キャンプ場/グランピング施設など)へ宿泊したいと思いますか?
(Q3で、「屋外施設へ宿泊したことがあり、理由はコロナ禍に「密を回避できること」だった」と回答した方/単一回答)
Q5:最近、宿泊した屋外施設(キャンプ場/グランピング施設など)の感想として、最も当てはまるものを
お選びください。(Q4で、「脱コロナ後も、屋外施設へ宿泊したいと思う」と回答した方/単一回答)
■ 屋外施設の宿泊未経験者の不安は「水回り(トイレ・風呂など)」と「不衛生(清掃状況・害虫など)」、「室温が寒すぎる、または暑すぎる」。非日常の“住まい”へも豊かさを追求する当社グランピング用宿泊施設はそれらの不安にも対応。
一方で、まだ屋外施設へ宿泊したことがない方に、不安になりそうな点を聞いたところ、「水回りの設備(トイレ・風呂など)が不十分」、「不衛生(清掃状況・害虫など)」が突出して多く、続いて「室温が寒すぎる、または暑すぎる」という回答が見られました。旅行形態として定着しつつあり、実際に利用すると高い満足度を感じられる屋外施設への宿泊を、より多くの方に体験してもらうためには、これらの改善やイメージアップが必要となりそうです。
Q6:屋外施設(キャンプ場/グランピング施設など)への宿泊について、不安になりそうな点を教えてください。(Q3で、「屋外施設へ宿泊したことがない」と回答した方/複数回答)
当社は、スウェーデンの現地工場で加工された北欧木材を使用した省エネルギーで快適な住まいを提供している住宅メーカーです。住宅の性能やデザインは、オーナー様だけではなく、実際の利用者に聞いた「2023年 オリコン顧客満足度®調査 ハウスメーカー 注文住宅」で2015年の調査開始以来、9年連続で総合1位を獲得するなど、高く評価されています。
今回、旅行形態として定着しつつあるグランピングの体験を通して、当社の高品質な物件を体験していただくことも目指し、当グランピング用宿泊施設を設計・施工しました。グランピングとしてイメージする一般的なテントとは異なるコテージ型の宿泊施設であるものの、調査結果Q6で明らかになった「水回りの設備(トイレ・風呂など)が不十分」、「不衛生(清掃状況・害虫など)」、「室温が寒すぎる、または暑すぎる」という不安にも対応しています。
理想の“住まい”を追求する方に、理想を叶える高品質な住宅を提供することを目指している当社は、そのイメージ作りのきっかけとなる機会・場所も積極的に生み出していきたいと考えています。