【データ】年末年始のお出かけ予定と「第8波」へのユーザー意識 いこーよ総研調べ


 アクトインディ(東京都港区、下元敬道社長)運営の、お出かけに関わる様々な調査・分析データをコンテンツとして提供する情報メディア「いこーよ総研」は2022年12月22日、3年ぶりに行動制限がない冬休みとなる2022年の年末年始に、家族のお出かけがどのように予定されているのか、また「第8波」へのユーザーの意識について調査・分析した結果を公表した。

 以下、2022年11月・12月のおでかけ市場レポートを一部抜粋したものになります。

《トピックス》​

  • 新型コロナを「気にしない」人が増える
  • 屋内施設へのお出かけ意欲も高まる
  • 年末年始に帰省予定の人が増加
  • 年末年始のお出かけ先として室内遊び場人気が復活
  • お出かけ市場レポート総括

●新型コロナを「気にしない」人が増える
現在の新型コロナウィルスの感染リスクに対する考えを、時系列で比較したデータで見てみましょう。
今までの波が到来している時期と同じく、今回の第8波でも、新型コロナウィルスが「とても怖い」という人は増えていますが、「気にしていない」という人も同時に増えていることが今までと大きく違っています。

出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより

 同時期に施設向けに実施していた「第7波~第8波時期のお出かけ・宿泊施設の集客状況に関するアンケート」でも、お出かけユーザーの意識が変わってきている様子が見て取れます。

出典:第7波~第8波時期のお出かけ・宿泊施設の集客状況に関するアンケートより出典:第7波~第8波時期のお出かけ・宿泊施設の集客状況に関するアンケートより

 第7波以前のコロナ禍と比べて現在のお客様のニーズや行動に違いを「感じる」という施設は56%と6割近くになり、自由回答には、「マスクをしない人が増えた」、「混雑(密)状態を気にする方が減った」、「消毒など感染対策に敏感な方が減った」など、新型コロナ対策に関する意識について変化を感じているという回答が多くあげられました。(詳細は第7波~第8波時期のお出かけ・宿泊施設の集客状況に関するアンケートhttps://research.iko-yo.net/solutions/research/8049.htmlをご覧ください。)
(以下自由回答抜粋)
【マスクをしない人が増えた】
・マスク会食をお願いしていますが、外したままの方が増えました
・マスクをしていない人が増えた
・マスクをしてない、しないことを希望する人が増えた
・マスクの非着用者の増加
【混雑(密)状態を気にする方が減った】
・密に対しての警戒心の減少
・イベントなど人が集まる催しを避けなくなってきている
・お店が混んでいても気にされている方が少なくなったように感じる
【消毒など感染対策に敏感な方が減った 】
・手指消毒をする人が減少したようだ
・アクリルパネルを希望する方が減った。体温を気にする人が減った

●屋内施設へのお出かけ意欲も高まる
次に、時系列で見ている屋内施設へのお出かけ意欲に関するデータを見てみましょう。
今までは波が来るたびに屋内施設に「遊びに行きたくない」というユーザーが増えていましたが、今回初めて「積極的に遊びに行きたい」と「遊びに行きたい」と回答している人が増加しています。感染の波があるにもかかわらず、屋内であることを気にする人が減ってきていることが表れています。

 反対に、屋外施設へのお出かけ意欲が今回少し減っているのも特徴的です。3密を避ける意味で今まで屋外施設にお出かけする機会が多かった傾向が、少し薄れてきたのではないかと推測されます。

 お出かけ意欲の増減をみるひとつの指標として活用している、「いこーよ」のアクセス数のデータも見てみましょう。
こちらのグラフは、2020年4月からの「いこーよ」サイト閲覧数(お出かけ施設ページのみ)と、2019年(コロナ前)の閲覧数を比較したものです(2019年を100%として比較)。このデータで見ても、12月は11月に引き続き、2019年のレベルと同水準になっていることがわかります。

出典:Google Analyticsより出典:Google Analyticsより

※直近の12月のデータは、分析時点の12月中下旬までのデータを使用。
※2021年3月以降は、昨対比ではなく、新型コロナの影響を受けていない2019年3月~2020年2月のデータをベンチマークとして比較。

●年末年始に帰省予定の人が増加
最後に、今年の年末年始の予定についてアンケートで聞いた結果を紹介します。
過去実施した結果と比較すると、今年は「国内旅行をする予定」という人が増えています。一方で、「年末年始に旅行の予定なし」という人も去年より多くいるのは、全国旅行支援の適用期間が年末年始前に終了することが影響しているのではないかと思われます。

出典:いこーよ12月(2019年、2020年、2021年)ユーザーアンケートより出典:いこーよ12月(2019年、2020年、2021年)ユーザーアンケートより

 一方、帰省については、過去の状況と比べて非常に増えています。新型コロナの流行で帰省を諦めていたという人も、今年は帰省する計画を立てていると推察されます。

出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより

●年末年始のお出かけ先として室内遊び場人気が復活
冬休みに遊びに行きたいお出かけ先についても聞いてみました。
最も多かったのは「室内遊び場」、次に「遊園地・テーマパーク」となっています。

 実は、室内遊び場は昨年では6位だったところ、今年は大きく順位を伸ばし1位となりました。
次のグラフは昨年の順位と比較したものです。(※昨年と今年と両方で計測している施設ジャンルのみ比較してグラフ化)

昨年は「温泉・スパ」が最も多く、次に「遊園地・テーマパーク」となっており、今年最も多かった「室内あそび場」は昨年は6位、割合も21%と今年の半分以下という結果でした。
前述したとおり、屋内施設へのお出かけ意欲は新型コロナの波の有無に関わらず高まってきており、ようやく今年になって室内遊び場へのニーズが回復してきたと思われます。

●お出かけ市場レポート総括
冬になり新型コロナの感染者も増加の傾向がありますが、年末年始のお出かけ先として、屋内遊び場が昨年より大きく伸びるなど、ユーザーの意識も少しずつ変化してきています。
また、今年は帰省したいという人も多く、久しぶりに祖父母や親戚に会うという家族もいらっしゃることでしょう。
少しずつコロナ禍前の行動が戻りつつある様子が見られることをうれしく思います。

■いこーよユーザーアンケートの調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザ
調査期間/2022年12月5日~12月19日
サンプル数/432サンプル
調査分析/いこーよ総研

■2022年11月・12月のおでかけ市場レポート全文はこちらから
https://research.iko-yo.net/report/8111.html

■その他のいこーよ総研の記事
・第7波~第8波時期のお出かけ・宿泊施設の集客状況に関するアンケート
https://research.iko-yo.net/solutions/research/8049.html
・2022年11月公開分(10・11月分データ)「第8波の影響はまだ限定的」
URL:https://research.iko-yo.net/report/7889.html

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いこーよユーザーや登録施設への独自アンケートをもとに、おでかけ施設がいま抱えている課題の解決を目的としたデータ分析記事コンテンツです。ユーザー(利用者)アンケートと施設アンケートそれぞれのアンケートから分析します。
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【会社概要】
会社名:アクトインディ株式会社
所在地:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル23階
代表取締役:下元敬道(しももと たかみち)
設立:2003年6月


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