【データ】旅館の「デイユース」に関するアンケート調査


 箱根金乃竹は6月22日、旅館の「デイユース」に関するアンケート調査の結果を発表した。

神奈川県 箱根で旅館4店舗・飲食店2店舗を展開する株式会社 金乃竹(本社:神奈川県小田原市 代表取締役社長:窪澤 圭 以下、金乃竹)は、「日帰り旅行」と旅館が提供をしております「デイユース」に関するアンケート調査を行い、その結果を公表いたします。

 

 

箱根の令和3年の観光客は1350万人(前期比107.4%)<内訳:宿泊客254万人(前期比91.1%)、日帰り客1096万人(前期比112%)となりました(出展元:箱根町企画観光部観光課)。本調査は令和4年に入りコロナの感染拡大による制限が緩和されている状況下で、人々の日帰り旅行と旅館のデイユースサービスに対する意識を把握する事を目的に、インターネット調査会社の登録モニターより回答を得てその結果を公表致します。

・調査方法:インターネット調査
・調査対象:東京都、神奈川県に在住の世帯所得1500万円以上
・調査人数:400人 (30代:100人、40代:100人、50代:100人、60代以上:100人)
・調査主体:株式会社 金乃竹(調査委託先:株式会社 クロス・マーケティング)

・調査時期:2022年6月16日

▼調査結果
コロナウィルスの行動制限が段階的に緩和されている状況で人々の日帰り旅行への変化は、「増した24.3%」、「大幅に増した12.5%」と36.8%が日帰り旅行への意欲が増している結果となりました。

日帰り旅行における片道移動時間の許容範囲は2時間以内の43.5%が最も多い結果となり、1時間以内~2時間以内の合計は57.1%となりました。

日帰り旅行の予算は、3万円以内が28.8%と最も多い結果となりました。また、「3万円以上」の合計は25.1%という結果となり、日帰り旅行市場においても高付加価値を提供する機会がある事がうかがえます。

各種割引施策に関しては宿泊旅行に限らず、日帰り旅行でも活用する意欲が高い結果となりました。

「気分転換」や「観光」に次いで、「温泉や露天風呂」日帰り旅行の目的として高い傾向が見受けられます。

一方に、ハレの日需要は低い傾向があるものの、「日帰り旅行」ではなく「郊外でハレの日・食事会」という需要創出の機会があると見受けられます。

メインとする食事は74.4%が「ランチ」と回答をしており、帰路の時間に影響がある「ディナー」に関しては22.8%にとどまる結果となりました。

旅館のデイユースの認知度は73.1%が「知っている」と回答しており、53.3%が「利用したことがある、利用を検討したい」、14.8%が「初めて聞いたが利用を検討したい」と回答している事から、68.1%が「利用したことがある、利用を検討したい」という結果となりました。

旅館のデイユースに期待する内容(複数回答可)は、「料理」が60%とトップの結果となりました。次に「露天風呂付き客室」52.8%、「非日常の雰囲気」51.8%と期待が高く、日帰りでもプライベートな空間で温泉をゆっくり楽しみたい傾向が見受けられます。一方に「人的サービス」への期待度が10.8%にとどまり、旅館のデイユースに期待される内容としては、料理や施設・設備への期待値が高い結果となりました。

 

▼まとめ
今回の「日帰り旅行」と「デイユース」に関する調査では、新型コロナウイルスの行動制限の緩和前と比べ、36.8%が「現在の日帰り旅行への意欲が増した」と回答しており、「旅館のデイユースを利用したことがある・検討したい」は68%を超える結果となりました。また、65.3%が「日帰り旅行で県民割や都民割を積極的に活用する」と回答していることなどから、今後のデイユース市場の発展に期待を持てる結果となりました。


関連キーワード
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒