【データ】観光業界で働くことへの意識調査


 やまとごころキャリアは10日、「観光業界で働くことへの意識調査」の結果を発表した。

インバウンド専門の求人サイト「やまとごころキャリア」を運営する、株式会社やまとごころキャリア(本社:東京都江東区、代表取締役社長:松島 敏幸)は、最新の観光業界の採用動向を公表するとともに、2023年3月9日~16日に当サイト求職者会員向けに実施した「観光業界で働くことへの意識調査」の結果を公表いたします。

URL: https://www.yamatogokorocareer.jp/pdf/questionnaire_survey_202303.pdf

観光業界の採用動向

<観光業界の採用動向>

インバウンド専門の求人サイト「やまとごころキャリア」の2023年3月の求人掲載数、応募者数、新規求職者数の動向は以下の通りです。

・求人掲載数は、新型コロナ感染症流行前である2020年1月と比較して155%まで急増。インバウンドが本格的に再開した2022年の秋以降、採用活動は非常に活発な状態が続いています。

・応募者数は、2020年1月と比較して152%まで急増。2023年1月までは低い水準に留まっていましたが、2023年2月以降急速に回復し、観光業界での転職活動が活発になっていることが分かります。

・新規求職者数は、2020年1月と比較して95%まで回復。掲載数や応募数の増加に比べるとゆるやかですが、回復傾向にあります。

<観光業界の人手不足の状況>

以上の通り、観光業界の転職活動は活発化してきておりますが、依然として観光業界の人手不足は深刻です。

帝国データバンクによる「人手不足に対する企業の動向調査(2023年1月) https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230207.html 」によると、約8割の旅館・ホテルで人手不足となっており、これは過去最高水準とのことです。

<観光業界を希望しない理由>

観光業界で働くことへの意識調査

2023年3月9日~16日に当サイト登録会員向けに「観光業界で働くことへの意識調査」を実施いたしました。「次回の転職時に希望する業界」を聞いたところ、「観光業界を希望する」が51.0%、「観光業界以外を希望する」が45.6%となりました。2021年6月の調査開始以来「観光業界を希望する」は微増傾向ではありますが、やまとごころキャリアが観光業界専門の求人サイトであることを考えると、依然として低い数値に留まっています。

希望業界調査推移

また「観光業界を希望しない理由」を聞いたところ、以下の回答が上位となりました。

1. 給与が低いから

2. コロナなどの影響を受けやすい業界だから

3. 土日や長期休暇に休みが取れないから

4. シフト制で労働時間が不安定だから

5. 拘束時間が長いから

2番目に多かった「コロナの影響を受けやすい」以外はいずれも、給与・休日・勤務時間など「待遇」に関する不満となりました。

観光業界を希望しない理由

<人手不足の解決策>

上記の結果から、人手不足を解消するためには、給与アップだけではなく、休日や勤務時間などの「働き方」も併せて改善していくことが必要だと考えられます。

人手不足は観光業界全体の課題です。課題解決には一社だけではなく、業界全体で給与や働き方を見直していくことが必要となります。今後日本の主要産業として、観光業を成長させていくためには、待遇を改善し、観光業界への就業希望者を増やしていく必要があるでしょう。

<詳細データ>

より詳細な採用動向データと調査結果は、下記URLよりご確認いただけます。

URL: https://www.yamatogokorocareer.jp/pdf/questionnaire_survey_202303.pdf


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