LIFE PEPPERは14日、「訪日外国人観光客の新型肺炎に対する意識・行動の変容に関する調査」の結果を発表した。
新型コロナウィルスが騒がれていますが、訪日滞在日数を変更しましたか
新型肺炎を含む、今回の訪日滞在への不安
欧米豪圏の81%が不安を感じていないと回答
「訪日滞在への不安」については、欧米豪圏の81%が「不安を感じていない」と回答しました。さらに、「全く感じていない」と回答した人は欧米豪圏では47%で、中華圏4%との差は11倍と、不安度に大きく意識の差がある事が明らかになりました。また、多くの欧米豪圏の訪日客が、「日本は自国に比べて綺麗(清潔)なので、感染症が騒がれているアジアでも、不安感が少ない」とコメントしました。
避けるようになった食事
※「なし」回答(73%)を除く
「寿司」や「魚介」といった食品を避ける傾向がみられました。新型コロナウィルスの出元とも言われている、華南海鮮市場のイメージが起因している可能性がありそうです。
避けるようになった交通機関
※「なし」回答(55%)を除く
避けるようになった宿泊施設の特徴
※「なし」回答(73%)を除く
行く機会が増えた買い物施設
※「なし」回答(57%)を除く
中華圏では「ドラッグストア」の利用率が増えたと解答した人が12%でした。デプス調査によると、多くの人が「マスクや除菌グッズを買うため」とコメントし、中には店舗をはしごして買い求める人も見られました。
【番外編】今回の訪日旅行中、不安が和らいだ/助かった事
訪日旅行中、「店舗や宿泊施設のアルコールスプレーやマスクの設置」、また「清潔感」を感じる場所が訪日観光客の安心を促している事がわかりました。その他、「人が親切だった」や、「言語対応」と解答した人はそれぞれ1割程となりました。全体として、行動での変化は顕著には表れていない事から、インバウンド対策を行う企業は、過剰に反応するのではなく、まずは訪日観光客にとって安心感を与えられるよう、冷静な対応が求められているのかもしれません。
「LIFE PEPPER」では、本調査に協力してくれた訪日外国人観客を対象に、東京都福祉保健局が発行している「医療機関受診のための多言語ガイドブック」をQRコード化し配布しました。
多くの訪日外国人観光客は、同ガイドブックの存在を認知しておらず、「情報を知っていると安心感が増す」とコメントしました。SNSやオンライン上での情報発信など、認知を上げることで、訪日外国人観光客がより安心して日本観光を楽しめるようになりそうです。
配布資料
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/tagengoguide.html
編集・発行 東京都福祉保健局健康安全部感染症対策課
(観光情報センター、都内宿泊施設などに設置されている)
■調査概要
調査設計・分析:株式会社LIFE PEPPER
調査名:「訪日外国人観光客の新型肺炎に対する意識・行動の変容に関する調査」
調査手法:街頭調査
調査対象:10〜70代の訪日中の外国籍男女
調査対象地域:東京23区内(浅草・上野)
調査実施時期:2020年2月5日~2月7日
有効回収数:199サンプル(欧米豪圏73:中華圏126)
主な調査項目:新型肺炎に伴う、訪日中の不安/行動変容