実人数増加も感染拡大前の6割程度
宿泊客、3%増の328万人 コロナ禍前比は67%の大幅減
北海道経済部観光局観光振興課がこのほど公表した令和3年度上期(4~9月)の道内への観光入込客数(実人数)は、前年同期比1.1%増の2204万人。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により記録的な減少となった前年同期と比べ、23万人の増加となる一方、感染症拡大前の元年度との比較では39.7%減と、おおむね6割程度にとどまっている。
このうち日帰り客は前年同期比0.7%増(元年度同期比29.2%減)の1876万人。宿泊客は同3.1%増(同67.4%減)の328万人。
4~6月の第1四半期は、同15.8%増(同39.3%減)の959万人。うち、日帰り客は同10.3%増(同24.3%減)の846万人。宿泊客は同85.2%増(同75.5%減)の113万人。道の「新しい旅のスタイル」や、市町村独自の宿泊助成事業などの効果もあり、日帰り、宿泊客ともに前年同期と比べて増加となった。
7~9月の第2四半期は、同8.0%減(同40.0%減)の1245万人。うち、日帰り客は同6.0%減(同32.8%減)の1030万人。宿泊客は同16.3%減(同60.4%減)の215万人。感染症の拡大により、全国でまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令されたこともあり、日帰り、宿泊客ともに減少に転じている。
外国人観光客は、国の入国拒否措置などの影響から、前年に続きゼロとなっている。
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