3年ぶり増もコロナ禍前比65%減
11月以降回復も重点措置で厳しく
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課の発表によると、令和3年度(4月~4年3月)の同県への入域観光客数は327万4300人で、前年度比26.7%増(69万700人増)と、3年ぶりに増加に転じた。ただ、コロナ禍前の元年度比は65.4%減(619万4900人減)と、依然として厳しい状況が続いている。
同県では2年度に比べて増加した要因について、ワクチン接種の普及▽国内航空路線における減便規模の縮小▽夏季期間における季節便運航▽プロ野球キャンプの有観客での実施―などが考えられるとしている。
4年度の見通しは、国内客は「新型コロナウイルス感染症による影響が見込まれるものの、ワクチン接種の普及や経口治療薬の普及、Go Toトラベル事業の実施などによる旅行需要の回復が期待される」としている。
一方、外国客は「日本への入国制限措置が段階的に緩和されているものの、観光目的での入国は認められていないことから、当面厳しい状況が見込まれる」とするが、「規制緩和に方針転換する国が増えてきており、国内外の動向に注視していく必要がある」と指摘する。
3年度の入域観光客数の内訳は、外国人観光客は2年度に続き、2年連続で0人。新型コロナウイルス感染症拡大などの影響で、航空路線の運休やクルーズ船の運航停止、台湾、中国、香港、韓国を含む国や地域から日本への入国制限措置が取られているため。
国内観光客は、入域観光客数全体の数字と同じ327万4300人。
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