
ファンクは17日、SNSユーザーの広告やレコメンドに対する本音調査の結果を発表した。
- 調査サマリー
- 調査概要
調査概要:SNSユーザーの広告やレコメンドに対する本音調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年7月4日〜同年7月5日
有効回答:毎日SNSを6回以上起動するSNSユーザー106名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
1 情報の出典元として「株式会社ファンク」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.facebook.com/funk.inc.co/
- 現状のWeb広告に対して、42.5%が「鬱陶しい/不愉快になる」と回答
「Q1.現状のWeb広告に対して、どのように感じていますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「鬱陶しい/不愉快になる」が42.5%、「ついつい見てしまう」が29.2%、「信憑性が低い」が29.2%という回答となりました。
Q1.現状のWeb広告に対して、どのように感じていますか。(複数回答)
・鬱陶しい/不愉快になる:42.5%
・ついつい見てしまう:29.2%
・信憑性が低い:29.2%
・無視する/気にしない:27.4%
・購入のキッカケになる:26.4%
・やむを得ない:26.4%
・タメになる(参考になる):24.5%
・そもそも目に入らないように対策をしている:10.4%
・その他:0.0%
・なんとも思わない:6.6%
・わからない/答えられない:2.8%
- 60.4%が 「Web広告」の内容を懐疑
「Q2.「Web広告」の信憑性に関してお聞きします。広告の内容をどのくらい信じていますか。」(n=106)と質問したところ、「かなり信じている」が15.9%、「やや信じている」が13.2%という回答となりました。
Q2.「Web広告」の信憑性に関してお聞きします。広告の内容をどのくらい信じていますか。
・かなり信じている:15.9%
・やや信じている:13.2%
・やや疑っている:33.0%
・かなり疑っている:27.4%
・どちらとも言えない:10.4%
- 半数以上が「バナーの広告」「動画広告」に信憑性が薄いと回答
広告の内容を、「やや疑っている」「かなり疑っている」と回答した方に、「Q3.信憑性が薄いと感じる広告の種類・クリック後のページを教えてください。(複数回答)」(n=64)と質問したところ、「バナーの広告(画像全体がクリックできる広告)」が54.7%、「動画広告」が53.1%、「SNS広告」が39.1%という回答となりました。
Q3.信憑性が薄いと感じる広告の種類・クリック後のページを教えてください。(複数回答)
・バナーの広告(画像全体がクリックできる広告):54.7%
・動画広告:53.1%
・SNS広告:39.1%
・リスティング広告(検索の上部に出てくる広告):32.8%
・SNSのPR投稿(PRであることがわかる投稿):32.8%
・ネイティブ広告(企業のPRであることがわかる記事タイプの広告):28.1%
・ランディングページ(広告をクリックした後の到達したページ内容):28.1%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:7.8%
- 一方で、信憑性が薄い広告を見ても、6割以上は「特にアクションはしない」ことが明らかに
広告の内容を、「やや疑っている」「かなり疑っている」と回答した方に、「Q4.信憑性が薄いと感じる広告を見た際のアクションを教えてください。(複数回答)」(n=64)と質問したところ、「特にアクションはしない」が64.1%、「広告を非表示にする」が18.8%という回答となりました。
Q4.信憑性が薄いと感じる広告を見た際のアクションを教えてください。(複数回答)
・特にアクションはしない:64.1%
・広告を非表示にする:18.8%
・SNS自体が疲れ、見るのをやめる:6.2%
・SNSでネガティブな投稿をする:6.2%
・友人や知人に情報を共有する:1.6%
・その他:1.6%
・わからない/答えられない:6.2%
- Web広告に対して、約4割から「誇大表現の不使用」を求める声
「Q5.Web広告に対して、どのようなことを求めますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「誇大表現を使わないで欲しい」が38.7%、「煽らないでほしい」が29.2%という回答となりました。
Q5.Web広告に対して、どのようなことを求めますか。(複数回答)
・誇大表現を使わないで欲しい:38.7%
・煽らないでほしい:29.2%
・キレイな写真/画像/動画を使って欲しい:23.6%
・自分に適した広告だけを見たい:23.6%
・キレイなデザインにして欲しい:21.7%
・課金をしてでも広告の非表示を可能にして欲しい:17.0%
・これ以上広告を見たくない:12.3%
・その他:1.9%
ー23歳:コンテンツの視聴を邪魔しないでほしい
ー28歳:明らかにアウトな広告が流れる
・何も期待していない:17.9%
- SNSの「おすすめ投稿」に対し、約4割が「ついつい見てしまう」と回答するも、21.7%からは「鬱陶しい/不愉快」との声も
「Q6.現状のSNSの「おすすめの投稿」に対して、どのように感じていますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「ついつい見てしまう」が35.8%、「タメになる(参考になる)」が21.7%、「鬱陶しい/不愉快になる」が21.7%という回答となりました。
Q6.現状のSNSの「おすすめの投稿」に対して、どのように感じていますか。(複数回答)
・ついつい見てしまう:35.8%
・タメになる(参考になる):21.7%
・鬱陶しい/不愉快になる:21.7%
・やむを得ない:19.8%
・興味がない投稿が多い:17.0%
・購入のキッカケになる:15.1%
・無視する/気にしない:14.2%
・信憑性が低い:13.2%
・そもそも目に入らないように対策をしている:3.8%
・その他:0.9%
・なんとも思わない:12.3%
・わからない/答えられない:7.5%
- SNSの「おすすめ投稿」を見た際に、2割以上が「ネガティブな印象」を持ち、40.6%は「特に印象はない」と回答
「Q7.SNSにおける「おすすめの投稿」を見た際に感じる印象を教えてください。」(n=106)と質問したところ、「ネガティブな印象」が7.5%、「ややネガティブな印象」が13.2%という回答となりました。
Q7.SNSにおける「おすすめの投稿」を見た際に感じる印象を教えてください。
・ポジティブな印象:17.0%
・ややポジティブな印象:21.7%
・特に印象はない:40.6%
・ややネガティブな印象:13.2%
・ネガティブな印象:7.5%
- 「おすすめの投稿」を見た際に「ネガティブな印象」を抱く理由、「見たい情報がタイムライン上に少ない」が36.4%で最多
おすすめの投稿に、「ネガティブな印象」「ややネガティブな印象」と回答した方に、「Q8.「おすすめの投稿」を見た際に感じることを具体的に教えてください。(複数回答)」(n=22)と質問したところ、「見たい情報がタイムライン上に少ない」が36.4%、「レコメンドの質が低い」が31.8%、「興味のない内容が多い」が27.3%という回答となりました。
Q8.「おすすめの投稿」を見た際に感じることを具体的に教えてください。(複数回答)
・見たい情報がタイムライン上に少ない:36.4%
・レコメンドの質が低い:31.8%
・興味のない内容が多い:27.3%
・フォローしている人の投稿に辿り着けない:18.2%
・おすすめの投稿の量が多い:18.2%
・その他:0%
・わからない/答えられない:13.6%
- 「SNSのタイムライン上で、欲しい情報が見つかりづらい」と、6割以上が実感
「Q9.SNSのタイムライン上で、現在「欲しい情報が見つかりづらくなっている」と感じていますか。」(n=106)と質問したところ、「非常に感じている」が24.6%、「やや感じている」が35.8%という回答となりました。
Q9.SNSのタイムライン上で、現在「欲しい情報が見つかりづらくなっている」と感じていますか。
・非常に感じている:24.6%
・やや感じている:35.8%
・あまり感じていない:23.6%
・全く感じていない:8.5%
・わからない/答えられない:7.5%
- 「おすすめの投稿」に対して、46.2%から「自分に適したアカウントだけを見たい」との声
「Q10.おすすめの投稿に対して、どのようなことを求めますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「自分に適したアカウントだけを見たい」が46.2%、「キレイなアカウントにして欲しい」が24.5%、「課金をしてでも投稿の非表示を可能にして欲しい」が16.0%という回答となりました。
Q10.おすすめの投稿に対して、どのようなことを求めますか。(複数回答)
・自分に適したアカウントだけを見たい:46.2%
・キレイなアカウントにして欲しい:24.5%
・課金をしてでも投稿の非表示を可能にして欲しい:16.0%
・これ以上投稿を見たくない:9.4%
・その他:1.9%
ー29歳:おすすめばっかりになると嗜好が固まる
・何も期待していない:21.7%
- まとめ
今回は、毎日SNSを6回以上起動するSNSユーザー106名に対し、SNSユーザーの広告やレコメンドに対する本音調査を実施いたしました。
現状のWeb広告に対して、42.5%が「鬱陶しい/不愉快になる」と感じており、特にWeb広告の「バナーの広告」や「動画広告」などの内容に対して、60.4%が疑っている実態が明らかになりました。一方で、信憑性が薄いと感じる広告を見ても、6割以上は「特にアクションはしない」と回答しました。また、Web広告に対して、約4割から「誇大表現の不使用」を求める声が挙がりました。
次に、SNSの「おすすめ投稿」について伺うと、約4割が「ついつい見てしまう」と回答する一方で、21.7%からは「鬱陶しい/不愉快」との声も挙がりました。なお、SNSの「おすすめ投稿」を見た際に感じる印象においても、2割以上が「ネガティブな印象」を持ち、40.6%は「特に印象はない」と回答しました。「ネガティブな印象」を抱く方へ理由を伺うと、3割以上が「見たい情報がタイムライン上に少ない」や「レコメンドの質が低い」という意見が挙がりました。また、6割以上のSNSユーザーが「SNSのタイムライン上で、欲しい情報が見つかりづらい」と感じており、自分に適したアカウントだけを表示してほしいという声が多数挙がりました。
消費者庁が行った「広告である旨の文言の消費者の理解に関する本音調査」において、50.0%以上が「広告である」と認識しているものは「広告」と「PR」のみに留まる結果となっており、広告が様々な形で知らないうちに人々の生活の中に溶け込んでいる様子がうかがえます。一方で、「バナーの広告」や「動画広告」など広告と認識できるものについては内容に懐疑的になっている消費者が多く、今回の調査において「誇大表現」や「煽り」に嫌悪感を示してる声が多く集まりました。こうした中、消費者庁でインターネット留意事項改定案が作成されるなど、インターネット上の広告手法の多様化・高度化等に伴った広告規制の今後の動きに期待が集まります。