タップは、ホテル・旅館専門の総合エンジニアリング会社。創業36年の老舗で、PMS(ホテルシステム)ユーザー宿泊施設数は1500軒、15万室を超えている。
HCJ2023の同社ブースでは、6月に沖縄県うるま市に開設する実証実験ホテル「タップホスピタリティラボ沖縄(以下、THL)」のデモを行う。THLは地上7階建て、総客室数38室。沖縄県が国内外の情報通信関連産業の一大拠点となるために進めているビッグプロジェクト「沖縄IT津梁パーク」内に新築し、現在開設準備を進めている。
THLの主な目的は宿泊施設の生産性や顧客満足度の向上。ロボットをはじめとする最新テクノロジーを宿泊施設に導入するための実証実験を、タップが核となり、さまざまな企業と連携して行う。ブースでは、日立製作所、三菱電機、パナソニック、シャープ、ソフトバンクなどとの連携デモを披露する。
タップの描くグランドデザインは、ゲストがスマホなど自分の端末を使ってホテルステイを操作する「マイホテル・マイオペレーション」。同社宿泊・観光DX事業部長の小竹満弘氏は今回の展示デモについて次のように話している。「スマホによる事前チェックインから客室キー発行、チェックアウトから決済、レストランやルームサービスのオーダーなどのワンストップ体験をしていただきます。レストランについては、冷凍食品の解凍、加熱から搬送、バッシングまでの全てをロボットが行う無人オペレーションの一部もデモ予定です」。
今回のブースは、タップが今後THLで推進する宿泊施設の未来像の一部も垣間見ることができる展示ブースになりそうだ。
今年のタップブース(パース)