2つのアルプスに抱かれて
南信州の体験プログラムの理念との親和性
私ども南信州では、地域に暮らす人々がインストラクターとして体験プログラムに関わり、生徒たちを生産の現場、生活の中へ受け入れ、これまで培ってきた技術や経験をそのまま体験させることが本物の体験であるとの理念を持って取り組んできました。その理念は事業開始より20年以上が経過した今でも、地域の人々が共鳴して継続的に関わっています。そして、この理念は社会との共有と連携の視点で臨んだ際に、さらに輝きを増すものとなります。
全国に先駆けて取り組んできたことが外国人からも評価され、「クールジャパンアワード2017」を受賞した農家民泊を例に取れば、当地の受け入れ農家は単一作目ではなく、果樹、稲作、野菜の複合経営の方が大半で、果樹ではりんご、梨、桃、ぶどう、干し柿など種類が多く、野菜は葉物、根菜、夏野菜などの少量多品目による営農をしている農家の割合が高いのですが、これは中山間地特有の地形による側面もあります。農家の方との体験や交流を通じて、地域での生き方を知り、想像していた農業や田舎の暮らしとの違いを感じ、発表会などで各々の経験を共有することで、対話的な学びから深い学びへとつながる道筋が見えてくるものと思います。
感動体験南信州の地勢的利点と多様な体験プログラムの数々
南信州の受け入れエリアは15市町村に及ぶため、多様な地域の特徴を共有でき、学びのテーマにも成り得ます。広域でも、おおむね1時間程度の移動時間に収まり、総合病院も各地区にあり、各市町村には行政担当者やコーディネーターもいるため安心してご利用いただけます。
加えて、首都圏や関西圏からバスで3~4時間前後、名古屋からは1時間半程度という立地のため、活動時間の確保と旅行費用の低減化、体調管理面やリスクマネジメント面においても優位性がございます。
また、体験プログラムは188種類を数え、中でも天竜川でのラフティングは国内最大級の1回に300人の実施が可能であり、フォレストアドベンチャー、乗馬、渓流釣り、マウンテンバイクなどの本格的なアウトドアスポーツ体験、プロの職人に教わる陶芸や草木染めといった工芸体験、地域の食文化に触れるそば打ちや五平餅作りなど、数多くの体験プログラムを行うことができます。また、「満蒙開拓平和記念館」では、語り部講話と展示見学による平和学習も行えます。温泉旅館も数多くありますが、「大平宿」では旧民家でいろりとかまどを使った昔ながらの生活を体験でき、さまざまな形態での教育旅行の受け入れが可能です。
南信州での人との交流や体験活動は、将来を背負う若者たちが社会で活躍するためのしなやかな心を育みます。
株式会社 南信州観光公社
〒395‐0512 長野県飯田市育良町1‐2‐1
りんごの里内
TEL 0265‐28‐1747 FAX 0265‐28‐1748
URL http://www.mstb.jp/
農家民泊は外国人の受け入れ実績も