え? 京都で民泊? と思われるかもしれません。
京都府の南部、山城地域。自然豊かな宇治茶の産地で、山を覆うように美しい茶畑が広がります。茶畑や茶工場の間に民家が点在する独特の風景があり、日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の舞台でもあります。
その山城地域で、宇治茶の約7割を生産するお茶の郷、和束(わづか)町と南山城村、そして歴史と観光資源に支えられた笠置(かさぎ)町の3町村を中心に民泊・田舎体験を展開しています。
京都・奈良に近い田舎
山城地域は、京都市内、大阪市内から車で1時間強、宇治市や奈良市から30~40分という立地にあります。都市圏に近いわりに、山間で鉄道の発達が遅れているため、京都にもこんな田舎が?と驚かれるくらい、豊かな自然と素朴な暮らしが残っています。京都や奈良での歴史学習と合わせて、田舎体験が可能です。
豊富な茶文化体験プログラム
「日常茶飯事」「無茶苦茶」など、日本語にはお茶にまつわる言葉がたくさんあります。お茶という存在が暮らしに欠かせないものであった証です。鎌倉時代に中国から伝えられたお茶を育て、日本人は独特の日本茶(抹茶、玉露、煎茶)と茶文化を発展させてきました。その礎を築き、けん引してきた京都・宇治茶の産地で、今それらに再び目を向け、親しんでほしいと思います。
茶農家の生業の結晶としての茶畑景観を巡りながら、お茶や茶づくりについて学ぶ茶畑散策をはじめ、お茶摘み体験、茶工場見学や煎茶のおいしい淹(い)れ方体験、室町時代から歴史がある茶香服(お茶の飲みあてゲーム)、茶道体験に抹茶アート、茶団子づくりなど、お茶に親しみ学ぶ、豊富な体験プログラムをご用意しています。
木津川を下るカヌー体験、農林業体験
お茶以外にも、田舎ならではの体験が可能です。木津川は、古くは平城京や大仏殿、平安京に木材を運び、また明治時代以降は神戸港まで輸出用のお茶を運ぶ、重要な水運でした。そんな歴史ある木津川を下るカヌー体験や、田舎ならではの農林業体験(野菜や米の収穫体験や農作業体験、木工体験や間伐体験、しめなわ作りなど)も体験できます。
300人まで受け入れが可能な民泊
そして何より、この山城地域に暮らす人々と触れ合う民泊体験。2014年度からインバウンドを中心に受け入れを始め、今年で4年目になります。受け入れ家庭は間もなく100軒に達し、18年度の秋には修学旅行生280人の受け入れが決定しています。
受け入れ家庭のある和束町、笠置町、南山城村の3町村はいずれも、人口減少と少子高齢化に悩む地域。子どもたちと触れ合い、交流を楽しみながら、そんな町に活気を取り戻すこと、歴史ある茶業や、茶が身近にある生活を守り伝えることを目的として事業を行っており、賛同した方々が受け入れ家庭になってくれています。
京都、奈良に近い宇治茶の郷での民泊と、お茶を中心とした豊富な体験と学びが可能な地。民泊がこの地域に希望を与えてくれると信じて事業を進めています。まだ実績は少ないですが、その分、情熱を持ってお迎えします。
京都山城体験交流ネットワーク(和束町活性化センター内)
http://wazukanko.com/bureau/