【交通トレンド分析205】台風接近で新幹線を前倒しする人が多かった 鳥海高太朗


 台風7号が接近し、8月15日は近畿地方を中心に東海道・山陽新幹線では名古屋―岡山間が計画運休となり、飛行機も伊丹空港、関西空港、中部空港を発着する便を中心に欠航が相次いだ。前の週からJR各社や航空会社では台風接近に伴う特別対応で、特に東海道新幹線においてはJR東海が8月7~18日のチケットを持っている人に対して、無手数料での払い戻しに対応するなど、キャンセル料を気にせずに旅程を変更することが可能となり、台風接近2日前の8月13日(日)、前日の14日(月)に前倒しをしたり、旅行自体を取りやめたりするなどの対応が見られた。

 今回のお盆期間は、下りのピークは8月10日(木)・11日(金)が中心であったが、Uターンとなる上りにおいては13~17日に元々分散されていたこともあり、前倒しした人も多くの人が指定席を確保、もしくは始発駅での自由席での乗車などで自宅に戻ることができた。早い段階から台風接近のニュースが大きく報じられたことで、台風の進路に応じてさまざまなプランを考えることができた点も大きかった。

 計画運休については、出すタイミングが早いのではないか?という声もあるなかで、東海道新幹線の名古屋―新大阪間の8月15日の計画運休は、8月13日の午後の段階で発表されたことで、前倒しするかもしくは延泊をして台風の通過を待つという選択肢を決める上で大きな要素となった。

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