【交通トレンド分析213】普通乗車券で新幹線利用の途中下車旅 鳥海高太朗


 仕事柄、新幹線や飛行機を利用する機会が多い。最近では、静岡のテレビ局で夕方ニュースのコメンテーターを月2回しており、定期的に午後の東海道新幹線で東京から静岡まで「ひかり」に乗っている。

 出演後は、静岡駅周辺で静岡グルメ(おでん、海鮮、ハンバーグなど)を楽しむ時もあれば、急いで東京へ戻ることもあるが、10月の3連休の前日となる10月6日(金)に出演があり、翌日は土曜日で夕方までに東京へ戻れば大丈夫なスケジュールだったことから、京都、大阪へ向かうことにしたのだ。ただ、6日の午後の段階ではホテルも予約しておらず、京都に泊まることを前提にホテルに空きがあるかの確認はしていた。

 東京駅を出る時点では、乗車券は東京都区内―大阪市内、新幹線特急券は東京―静岡で購入していた。普通乗車券で買っているので、新幹線特急券は改札を出る場合は区間ごとに購入が必要だが、乗車券は途中下車可能である。最近はネット予約「エクスプレス予約」の利用が多いので、途中下車する感覚が少なくなっているが、あえてネット予約しない形をとった。

 静岡でのテレビ出演の直前に、最近、訪れる機会が少ない名古屋で台湾ラーメンを食べたいと急に思い、静岡で18時前に出演を終えて、名古屋へ向かうことにした。先着が「こだま」だったので駅の券売機で名古屋までの自由席特急券を購入して乗車。乗車途中に名古屋で1泊することにして、京都へは翌朝に移動することにした。名古屋で台湾ラーメンを楽しみ、ホテルに1泊して翌朝8時過ぎの新幹線で京都へ。3連休初日で混んでいることから「のぞみ」指定席を購入。当日の朝でも残席は少なかったが購入できた。

 そして京都で途中下車して、伏見稲荷大社へ。外国人観光客も含めて多くの観光客が訪れており、JR奈良線も大混雑していた。今の京都は朝早い時間から動くのが得策と聞いていたが、それでも朝からにぎわっていた。

 京都駅に戻り、少し散策してから今回の最後の目的地である大阪へ。大阪で予定が入っていたことから、時間短縮で京都から新大阪も新幹線移動にした。ここは「のぞみ」の自由席で移動したが、京都で降りる人も多いので、混んではいたが座ることができた。

 そして新大阪に到着して、その後は地下鉄への乗り換えだったので、大阪市内までの乗車券は回収された。
 今回、静岡、名古屋、京都で途中下車をしたが、新幹線での途中下車旅、想定以上に楽しく、あっという間の2日間だった。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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