【交通トレンド分析221】大谷選手、ドジャース移籍で引き続き日本からは行きやすい 鳥海高太朗


 日本時間12月10日の早朝、今シーズンまでロサンゼルス・エンゼルスでプレーした大谷翔平選手の移籍先が同じくロサンゼルスに本拠地があるロサンゼルス・ドジャースに決定した。2024年のシーズンは手術の影響がありバッターに専念することになるが、リハビリが順調に進めば、開幕戦から出場することになりそうだ。

 23年は4月29日に日本帰国時の水際対策が完全に撤廃され、またアメリカ入国時においても5月上旬まではワクチン接種2回以上の接種証明書が必要であったが、こちらも撤廃されたことでコロナ前同様の海外渡航が可能となり、夏休みを中心に多くの日本人観光客が大谷選手の試合観戦でロサンゼルスを訪れた。

 今回の移籍で、大谷選手がロサンゼルスから離れてしまう可能性もあったが、ロサンゼルス内での移籍になったことで、今シーズン同様に日本からの試合観戦においては引き続き、行きやすい環境が継続された。日本からロサンゼルスへの便は、羽田空港・成田空港を中心に運航されており、羽田空港からはANA、JAL、ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空の5社が運航しており、また成田空港からもANA、JAL、ユナイテッド航空、シンガポール航空、さらにはLCCのZIPAIRの5社が運航しているほか、関西空港からもJALの直行便が週5往復で運航している。便の選択肢が多いこともあり、運航スケジュールや運賃などを見ながら、ベストな航空券を選ぶことができるのだ。

 私も3シーズン連続で大谷選手をロサンゼルスのエンゼルスタジアムで観戦しているが、今回のロサンゼルス・ドジャースの移籍で変わるのが移動手段と宿泊場所になる。

 エンゼルスタジアムがあるアナハイムは、ロサンゼルス中心部からは少し距離があり、ナイターで観戦する場合にはアナハイムに宿泊することが多かったが、ドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアムは市内中心部やロサンゼルス国際空港からの距離がアナハイムに比べると近くなることから、ロサンゼルスのダウンタウンや空港周辺のホテルに宿泊するという選択肢が増え、ホテルに関しては選びやすくなりそうだ。また移動においても、市内中心部からバスで移動が可能なほか、Uberなどのライドシェアも使えるなど便利になる。

 一方でエンゼルスと比べてドジャースは人気チームになることから間違いなく、観戦チケットの値段は高騰することになる。私もこれから来年の観戦スケジュールを考えてみたいと思う。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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