【交通トレンド分析239】JR京都線・神戸線、新快速「Aシート」の指定席は使える 鳥海高太朗


 私はゴールデンウイーク初日となった4月27日(土)は午前中に大阪でテレビ出演があった。出演が11時前に終わり、そのまま神戸でランチして、4月26日(金)にリニューアルオープンした神戸ポートタワーがあるメリケンパークなどを散策しようということで、JR大阪駅からJR三ノ宮駅へ向かうことにした。

 大阪駅到着後、新快速に乗車しようとしたところ、新快速の一部列車で導入されている指定席「Aシート」が設定されている列車であることに気づき、すぐにJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」にスマートフォンから接続し、幸いにも数席だけであったがチケットレスサービス予約することができた。

 指定席券は駅にある指定席券売機「みどりの券売機」での購入も可能となっている。ネット予約「e5489」で購入した場合は600円、駅にある「みどりの券売機」で購入した場合は840円と料金差があるので、ネット予約の方がお得だ。原則乗車前に事前に購入しなければ座れないルールになっている。

 列車が大阪駅に入線し、Aシートが設定されている9号車に乗車した。京都、大阪、神戸のいわゆる「3都物語」を速達で結ぶ快速列車で、京阪神間の移動に重宝されている列車である。
 また世界遺産に登録されている姫路城がある姫路駅へ向かう場合にも利用でき、新快速は関西での移動における大動脈である。

 常に混んでいる列車で座れないことも多いが、指定席券を購入することで確実に座れるだけでもメリットはあり、実際にシートに座ってみると、座り心地も良く、リクライニング機能やテーブルもあり、ゆっくりするのもよし、ノートパソコンで仕事をすることも可能だった。またコンセントも付いているので、スマートフォンやノートパソコンでの充電もできるなど機能性も高いシートになっている。

 私自身も以前から新快速に普通列車グリーン車か指定席があったら確実に座れて便利だと思っていたが、一部列車だけではあるが、指定席という形で実現した。指定席を設定することで普通車が減ってしまうデメリットはあるが、指定席が設定される「新快速」がもっと増えることで、インバウンドを含めた観光客にとっては、ストレスフリーな旅の移動が可能となる。

 ただ現状では平日、休日ともに1日6往復のみの設定であり、タイミングを合わせるのは難しいが、できれば30分もしくは1時間に1本ペースくらいで利用できるとより便利になるだろう。今後の増車に期待したい。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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