【交通トレンド分析243】時差が少ないシドニー、週末だけでも楽しめる 鳥海高太朗


 5月下旬に8年ぶりくらいにオーストラリアのシドニーを訪れた。今回はスケジュールの都合で土曜日の朝に羽田空港を出発し、約9時間のフライトで土曜日の夜にシドニーに到着。現地で1泊して、日曜日の夜行便で羽田空港に月曜日の朝5時過ぎに到着するという、仕事に一切の穴を空けずに土日だけでオーストラリアへ行ってきた。

 もったいないということもあるが、私自身、海外発券の航空券を利用することが最近多く、今回も昨年夏にシカゴ発羽田経由シドニーの片道航空券を購入しており、羽田からシドニーへの片道航空券が残っており、それを今回使って、また新たにシドニーから羽田経由ロサンゼルス行きの往復航空券を購入したのだが、私の仕事の特性上、日付変更可能な航空券で、できればマイルやポイントを使ってビジネスクラスへアップグレードできるエコノミークラスの航空券を買いたいこともあり、日本で買うより割安な海外発券の航空券を活用しており、さらにシドニー発着はマイレージの上級会員に必要なポイントも距離があることで稼ぎやすい点もあり、シドニーへ向かったのだ。

 南半球で気候は秋から冬に向かっているところだ。私が訪れた際は暖かい日で最高気温も20度まで上がり、天気も良く、快適な時間を過ごせた。今回、シドニー中心部から車で30分ほどのビーチ「クージービーチ」近くのホテルに土曜日の夜にチェックインをして、9時間近く熟睡し、翌日の日曜日の朝はビーチ沿いのカフェで朝食を食べて、ビーチを散策するなどのんびりとした時間を過ごした。

 何よりも時差が現在は1時間しかないのは身体的にも楽で、時差ぼけとは無縁で、午後はシドニー在住の友人の車でダーリングハーバーを散策し、夕方は日本でも人気のパンケーキがおいしい「bills」で食事をしてシドニー空港へ。夜21時前の夜行便に搭乗し、翌朝5時過ぎに羽田空港に到着した。

 現在のシドニー便は全て羽田空港発着となり、ANA、JAL、カンタス航空の3社がノンストップ便を運航している。ANAとカンタス航空は1日2往復で、羽田発は午前便と夜行便、シドニー発はお昼前後の便と夜行便になっている。

 JALは1日1往復で羽田発は夜行便、シドニー発は朝便となっている。JALであれば金曜夜発で日曜夜着、ANAやカンタス航空であれば金曜夜発もしくは土曜朝発で日曜夜着もしくは月曜朝着が可能なのだ。もちろんゆっくり旅をしたいところだが、週末だけでも楽しめる場所であることも実感したのであった。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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