秋の旅行シーズンに入り、私も役員をしている会社の社員旅行の時期でもある。昨年は函館へ出かけたが、今年は広島となった。広島といえば、昨年5月に開催された「広島サミット」でウクライナのゼレンスキー大統領が電撃訪問したことで、世界中に広島が知れ渡り、サミット以降は外国人・日本人ともに広島を訪れる観光客が増えている。
私自身も広島が好きで訪れる機会も多く、年に数回は訪れているが、私個人の旅行スタイルとしては、羽田空港から広島空港へ入り、帰りは岩国空港から羽田空港へ戻るパターンが多い。
広島市内だけであれば、往復ともに広島空港を使うが、世界遺産にも登録されている広島県の西側にある宮島へ行く場合、宮島から岩国へ移動し、岩国空港を利用した方が移動距離が短くて便利だ。JR宮島口駅から岩国駅まで約25分、岩国空港へのバスも所要時間10分ほどで、乗り換えも含めても50分ほどで行けるので便利だ。
話は社員旅行に戻すが、1泊2日の行程で社員の勤務スタイルの関係で3回に分けて実施し、私はアテンドも含めて毎年3回ともに参加している。広島空港到着後にレンタカーを借りて、まずは広島市内と反対方向の尾道へ。山陽自動車道を利用することで45分ほどで到着し、昼は尾道ラーメンを食べ、尾道の商店街などを散策しながら、千光寺山ロープウェイで山頂に登り、展望デッキからしまなみ海道の景色を堪能する。
その後はレンタカーでしまなみ海道を走り、生口島へ。瀬戸内レモンで有名な場所であるが、個人的には港周辺の雰囲気が好きで、何もしないでのんびりする時間が心地よく、カフェもあるのでゆっくりできる場所だ。社員旅行だとお土産も大事なので、瀬戸内レモンケーキの店に立ち寄り、しまなみ海道と山陽自動車道、広島高速を走行して広島市内へ入り、夜は広島お好み焼きを食べて1泊。
2日目は朝からマツダスタジアム、原爆ドームなど広島市内を散策してから宮島へ移動し、宮島口近くで船に乗る前に名物の「あなごめし」を食べてからフェリーで宮島へ渡り、世界遺産でもある厳島神社をお参りして、参道で私の好物である「揚げもみじ」を食べて、再びフェリーで宮島口へ戻って、岩国空港へ向かうルートでの旅である。
レンタカーなので帰りに「岩国錦帯橋」にも立ち寄ったが、電車の時は岩国駅からバスでそのまま岩国空港へ向かうことが多い。このルートだと効率よく広島を巡れると思っており、参考にしていただければ幸いである。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)