【交通トレンド分析267】羽田第2ターミナルからの国際線はストレスフリー 鳥海高太朗


 私の海外渡航も新型コロナ禍前の水準にほぼ戻り、プライベートでの旅行、取材での渡航も含めて3カ月に2回くらいのペースで海外へ出かけている。

 昨年7月に実質的にオープンした(2020年3月にオープンしたが、すぐにコロナ禍で一時休止となり、約3年半閉鎖されていた)羽田空港第2ターミナルの国際線エリアからの出発が快適で、特に夜の便で出発する際にはストレスフリーなのだ。

 この羽田空港第2ターミナルから出発する国際線はANA便のみで、ANA便であっても出発する目的地によって第2ターミナルから出発する便と、従来からの第3ターミナルから出発する便があり、できれば出発前に確認を忘れないようにしたい。

 ヨーロッパ便とシドニー便は全て第2ターミナルからの発着となるが、北米便とアジア便は行き先によって異なるので注意が必要。第2ターミナルは、第3ターミナルに比べるとゲートの数が少なく、ANA国際線全便が全てを第2ターミナルで対応できないことから分散している。
 午前中および夜の時間帯は国内線エリアの一部ゲートを国際線で使用する「スイングゲート」の運用もしているがそれでも足りない状況になっている。

 話は本題に入るが、第2ターミナルの国際線エリアは第3ターミナルに比べると混雑が圧倒的に少なく、私が一番不安に思っている保安検査場の混雑リスクがない点だ。

 保安検査場が混んでいる可能性を加味して空港には遅くとも便出発2時間前に到着するように向かうが、第2ターミナルから出発する際は個人的に1時間半前到着で問題なく、それでも保安検査場と出国審査場を通過してからも、それなりに時間もあり、食事をしたり、ラウンジでゆっくりしたりできる時間も十分にある。

 特に夜遅い便で出発する場合は特に便利で、最近混雑している駐車場も夜はスムーズに入れるほか(第3ターミナルの駐車場は夜の出発便が多く混むことも多い)、チェックインカウンターも混雑しておらず、私が11月下旬に羽田23時30分発のミュンヘン行きに乗る際も22時過ぎに到着した時も空いており、荷物を預けて待ち時間なしで保安検査場を通過することができた。

 自宅で夕食とお風呂を済ませてから「混雑」という最大のストレスなしでミュンヘン行きの飛行機に乗れたことで機内でも疲れ知らず、そのまま就寝することができた。リラックスして飛行機に乗ることで機内の快適度がアップすることを実感できるなど、改めて第2ターミナル国際線の利便性を感じた出発となったのだ。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)


(観光経済新聞12月9日号掲載コラム)

 
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