仕事や旅行などで首都圏から大阪へ移動する人も多いが、早朝出発でいかに大阪まで早く着けるのかを考える機会があった。先日、朝から大阪の難波で仕事が入っており、本来ならば前日の夜入りをしたいところだったのだが、前夜に都内で外せない予定があり早朝移動をすることとなった。早朝出発の選択肢は東海道新幹線と飛行機(羽田↓伊丹)になるが、東海道新幹線「のぞみ」の東京駅出発は朝6時で新大阪に8時22分に到着する。新大阪から地下鉄御堂筋線で移動すれば、8時45分ごろには到着することが可能であった。ただ、この時間は御堂筋線のラッシュの時間帯でもあることからラッシュを避けたいという気持ちもあった。
そんな中で考えたのが飛行機。大阪・伊丹空港への羽田空港からの始発便は朝6時20分発のANA便で伊丹空港に7時30分の到着となる。どうしても羽田空港に6時前に行かなければならないが、それに間に合うのであれば便利な便だ。
筆者もこの便に搭乗して伊丹空港へ。伊丹空港到着後午前7時45分発の大阪空港リムジンバスで難波へ向かった。地下鉄と比べて、朝早い時間帯ということで到着便も限られていることから、バス自体は空いていた。ただ、阪神高速が渋滞していたことから通常時に比べると時間はかかり8時25分には難波へ到着することになったが、8時半には目的地に到着することができた。
もし、大阪駅(梅田)方面へ向かう場合には、伊丹空港を7時55分発のリムジンバスに乗車することで8時20分に大阪駅(ハービス大阪)に到着できるほか、人気観光地であるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へも7時50分発のバスで8時30分に到着することができる。USJについては間違いなく飛行機の方が早く到着することが可能なのだ。
朝6時20分の羽田出発については、首都圏在住者で自家用車での移動が可能であれば、自分で運転して空港ターミナル直結の駐車場に駐車し、出発する人も多い。国内線ターミナルの駐車場は24時間あたり1530円で駐車することが可能で、この時間であれば繁忙期を含めても駐車場が満車になることもなく、空港までの高速道路も空いていることから、新幹線で東京駅、品川駅を使う以上に便利なことも多いのだ。また朝6時前に羽田空港に到着するリムジンバスも数多く運行されており、自分の住んでいる場所からゆっくり座って羽田空港まで移動して早朝便に乗る人も多くいる。
飛行機の場合は新幹線と比べて遅れるリスクがなきにしもあらずだが快適な移動が可能だ。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)