ヒルトン広島は7月28日、ペストリーシェフに鷲見 真奈美氏が就任したと発表した。
鷲見は異色の経歴を持つパティシエです。岐阜県出身で高校卒業後は名古屋大学に進み、心理学を専攻。卒業とともに大手外食産業に就職します。しかし幼いころから強く惹かれていた菓子作りへの情熱を捨てられず、安定が見込まれた会社員としてのキャリアをなげうつ形で、2005 年に L’ecole Vantan Tokyo (レコールバンタン東京)に入学、製菓を基礎から学び直す決断をしました。そして2006 年 4月、料飲スタッフとしてヒルトン東京に入社しました。
ヒルトン東京では、ホテル内のフレンチレストランでサービススタッフとして接客の経験を積み、2007年に念願のペストリーキッチンに配属。行列ができるスイーツビュッフェレストランとしてその名を全国的にも知られる「マーブルラウンジ」を始め、ヒルトン東京の6つのレストラン&バー、バンケット、ウエディング、テイクアウトなどすべてのスイーツを担うこのペストリーキッチンで、鷲見はスイーツ作りに関する感性と技術を磨いていきました。
ヒルトン東京の厨房内でも最もスタッフ数の多いペストリー部門において、鷲見はその確かな技術力とコミュニケーション力、そしてマネージメント能力が高く評価され、2018年にジュニアスーシェフに昇格。スイーツ、デコレーションの制作に加えてクリスマスケーキやバレンタインスイーツの企画など主力商品の開発に携わり、エグゼクティブペストリーシェフの右腕としてチームを牽引しました。とりわけその手腕が発揮されたのが「マーブルラウンジ」を舞台とした、独特の世界観と物語をスイーツによって表現するテーマ性のあるスイーツビュッフェで、その優れたコンセプトワークによってスイーツビュッフェを年間来場者数10万人を超える、ヒルトン東京を象徴する存在へと成長させました。また、2019年、2021年に国内で開催された世界的なスポーツイベントのケータリングを担ったヒルトン東京において、鷲見はデザート担当中心メンバーとしてメニュー開発、食品管理などを任され、大規模なイベントを成功に導きました。
そしてこの度、中国・四国地方では初となるヒルトンフラッグシップブランド、ヒルトン広島の初代 ペストリーシェフに任命された鷲見は、ヒルトン広島内の 4 つのレストラン&バーでご提供するデザートを担当するほか、ウエディング 、バンケットなどヒルトン広島で提供される全てのデザートの企画と制作を統括して参ります。今後鷲見のデザートは、ホテル1 階「フローラウンジ」のテイクアウトとイートイン、6 階バー&ラウンジ「ZATTA 」でご提供するアフタヌーンティーに加え、6階「モザイク」では週末限定にてテーマ性のあるスイーツビュッフェをお楽しみいただけます。
就任にあたり、鷲見は「広島は質の高い食材の宝庫であり、独特のカフェ文化も発達した中国、四国地方随一のグルメ都市です。舌の肥えた広島のお客様にご満足いただけるようなスイーツ作りはもちろん、テーマ性のあるスイーツビュッフェを通して広島における新しいスイーツのトレンドを発信していきたいと考えています。また海外からいらっしゃるお客様には、広島の名産を活かしたスイーツの提案を通して広島の魅力をアピールするお手伝いが出来たら嬉しく思います」と抱負を語っています。