旅館・ホテルに特化したメンテナンス管理アプリ“HoteKan(ホテカン)”シリーズの開発、販売を展開するリウシス(名古屋市熱田区)・苅谷治輝社長に2025年の抱負などを聞いた。
リウシスのメンテナンス管理アプリ開発・販売
――アプリの特徴と、新機能のご紹介を。
修繕の必要な設備についての履歴を管理する「設備管理」および、備品の在庫状況を把握する「備品管理」を用意した。
前者の設備管理は、現場の清掃スタッフ、設備管理者、フロントスタッフ、支配人、本社や、外部の修繕業者が故障事象ごとにやり取りができ、解決され次第、その内容がデータベースとして整理されることがポイント。
日々機能のバージョンアップを図り、直近では、数値記録をCSVデータで出力が可能になったほか、インシデント(故障)の前後の画像が載ったサマリー報告書もPDFデータで出力できるように施し、利便性を追求した。
もう一方の備品管理は、同じく清掃スタッフとフロント、発注管理者をつなぎ、リモートで各備品の在庫状況を瞬時に把握し、施設運営を円滑化。
――宿泊市場での採用事例については。
ホテル椿館、道後hakuro、大和屋本店などの道後温泉エリアを中心に、全国の旅館や、一部ホテルチェーンで日々運用されている。
応用事例として、プロセスを見える化することで、設備管理者、清掃スタッフの人事評価にも活用され、HoteKanのデータを使って客室の状態をランク評価している施設もある。
――6月には設立から10周年を迎えるが、10年を振り返るとともに、今後の展望を。
客室清掃・定期清掃・設備管理という現場に日々向き合って対応した10年。アナログのプロセスをデジタルの力をうまく融合し、施設・清掃管理の品質が最も問われる宿泊事業を起点に、国内外に知見やノウハウを展開したい。
HoteKanを最大限活用いただき、施設の売り上げ拡大と、ブランド力の向上に役立てられれば。
■会社概要
【本社】愛知県名古屋市熱田区川並町4の7
【創立】2015年6月22日
【事業内容】ホテル、工場、オフィスビル、販売店、学校、商業施設、レジャー施設などの管理業務、清掃管理、設備機器の保守・運転、設備点検整 備など
【資本金】300万円
【従業員数】254人(正社員、パートスタッフ含む)
昨年2月のHCJの一コマ