「沿道花いっぱい運動」への取り組み
北海道の函館湯の川温泉旅館協同組合は、温泉街の道路に花を植える「沿道花いっぱい運動」に取り組んでいる。花をバックに観光客が記念写真を撮る風景が、温泉街のあちこちで見られるようになった。
函館市、同市住宅施設公社、北海道開発局函館開発建設部と協定を結び、温泉街の一部となる国道278号線の約800メートルの環境整備に取り組んでいる。
無雪期は道路の清掃、冬季は砂の散布を行うほか、5月末から9月末までは沿道を「湯の川温泉街花いっぱいロード」と命名し、約3400株の花を植栽している。観光客や一般の歩行者、車やバスで道路を通行する市民らの目を楽しませている。
水やりや雑草除去などのメンテナンスは造園会社に委託しているが、費用は同組合が負担。花苗を植える際や撤去後の花壇の清掃は、沿道の住宅や商店の人が積極的に行ってくれるという。
組合は温泉街を流れる川や海岸の清掃も、市の一斉清掃日に合わせて実施。地元大学との交流や、毎年7月に行われる「函館マラソン」への協力など地域の事業に積極的に参画している。