宿泊業における「外国人材の雇用」について
愛媛県旅館ホテル生活衛生同業組合は、外国人材の雇用に関する委員会を立ち上げ、雇用の際の不安の払拭(ふっしょく)や、制度についての正しい知識を得るための各種事業を行った。
道後、新居浜、今治、八幡浜、宇和島と、県内の地域ごとにモデル施設を選定。地元専門学校などの協力で、ベトナム、ネパールからの留学生らを受け入れる最大5日間のインターンシップ事業を行った。
事業では留学生に旅館・ホテル館内でのさまざまな仕事を体験してもらったり、宿泊客が訪れる近隣の観光地を案内したりした。
留学生は仕事の中身の理解にとどまらず、就業地としての愛媛の魅力を肌で感じられた様子。受け入れ施設も抵抗感なく外国人材を受け入れられた。
これら事業の成果は報告書にまとめるとともに、各地域で研修会を開いて発表。アンケートでは、同県組合員旅館・ホテルの70%が外国人の雇用に漠然とした不安を抱いていたというが、「安心して受け入れられることが分かったはず」と同組合。「今後は外国人材の受け入れを地域ぐるみで前向きに進める」。