兵庫県旅館ホテル生活衛生同業組合は、同県にユニバーサルツーリズム検討会が発足されたことに伴い、県との意見交換の場を持った。「検討会側の意見と宿泊施設の現場の実情にかい離があることは否めない」状況だったが、人に優しいユニバーサルツーリズムの推進には前向きだ。
県からはこれまでの取り組みや今後の方針など、一例としてユニバーサルな宿の登録制度を設けることや、その基準となる項目が数多く示された。ただ、組合員から「これらは事前に宿泊施設からヒアリングした上で考案されたものなのか」などの質問が出るなど両者の間に隔たりもあった。
「県やNPOなど関係者の立ち合いのもと、宿泊施設で実際あったことを何らかの方法で再現、シミュレートするなどの検証を数多く重ねることが重要」「新たな設備の導入や改築には出費を伴う。ただでさえコロナ禍で疲弊しきっており、借入金の返済に多くの施設が不安を感じている中、何らかの補助金は必要不可欠」と同組合。
ただ、「これからも県と組合との間で議論を重ね、ユニバーサルツーリズムを推進していきたい」とあくまで前向きだ。