
「大雪 森のガーデン」今年開園10周年 新たなステージへ
北海道の雄大な自然あふれる大雪から旭川、富良野、帯広、十勝までの全長250キロに、八つの庭園が並ぶ「北海道ガーデン街道」。その一つ、「大雪森のガーデン」(上川町)は今年、開園10周年の節目を迎えた。新型コロナ禍で来園者は減少したが、回復の兆しが見え始め、ツアーバスも徐々に増えつつある。
大雪森のガーデンは、大雪山連峰を望む丘陵に広がる森に造られたガーデンで、北海道らしい雄大な景色が眼前に迫る。
900品種を超える、色彩豊かな宿根草が咲き誇る「森の花園」、自然の木々や可憐な山野草に囲まれて寛ぐ「森の迎賓館」、緑あふれる「遊びの森」の三つのエリアがある。
森の花園は「大雪な庭」「四季のすみか」「花の泉」「親しみの庭」「カムイミンタラ」とそれぞれ独自の魅力を持つガーデンで構成され、シーズンごとに全く異なる風景を楽しめる。
森の迎賓館は、「森のゲートウェイ」「森の絨毯」「森のリビング」「癒しの谷」「森の博物園」という個性豊かな五つのゾーンで成っている。
「遊びの森」にある、木と木に梁(はり)を渡して作った「鳥の目になるテラス」は地上4メートルの高さから森の中の風景を見渡すことができる。また、木の鍵盤が斜面に約40メートルにわたって並ぶ「森の木琴」では、木の球を転がすとバッハのプレリュードを優しく奏でてくれる。このほか、直径8メートルと4.5メートルの巨大なリング型の揺れるベンチや交流体験棟「チュプ」がある。
園内にはカフェ「緑丘茶房」やショップ、フレンチの重鎮、三國清三さんがプロデュースした「フラテッロ・ディ・ミクニ」などもある。
営業期間は4月27日~10月14日。営業時間は午前9時~午後5時。JR上川駅前からガーデンまで往復無料シャトルバスが運行されている。問い合わせは電話01658(2)4655。