【口福のおすそわけ 546】進化するトースター 竹内美樹


 9年前、引っ越しの際にトースターを新調することになった。ちょうどその前年に「BALMUDA The Toaster」と、「アラジン グラファイト グリル&トースター」が発売され、話題になっていた。どちらも気になっていた筆者、両社の公式サイトだけでなく、口コミまで念入りにチェック。最終的に、「感動のトースター」というキャッチコピーに引かれ、当時2カ月待ちというほどの人気を誇っていたバルミューダを選択した。

 チーズトーストモードが付いており、「究極のチーズトースト」が食べられるというのも気に入った点だった。ピザ用のシュレッドチーズをタップリかけたら、ハイ、行ってらっしゃい!とトースターへ。しばらくすると、焦げたチーズの香ばしい匂いが♪

 5ccの水を入れるというのがちょっと面倒ではあったが、その分おいしく焼けるのだからと喜んで使っていたが、いつしかヒーター部分に付着した汚れが取れなくなり、そろそろ寿命かも? と、買い替えることに。さて、どうする?

 調べてみると、オーブントースターは予想以上に進化していた。バルミューダは「独自のスチームテクノロジーと緻密な温度制御」がウリ。スチームによってパンが薄い水分の膜で覆われ、パンの中の水分やバターなど油脂成分、香りもしっかり閉じ込めたまま焼き上げる。他社も同様に水分に着目、50ccもの水タンクを備えた機種まで発売されていた。

 会社で使っているテスコムの低温コンベクションオーブンは、コンパクトなのに低温調理器・トースター・オーブン・フードドライヤー・発酵食品メーカー・ノンフライヤーと、1台6役もこなす。だが、既に廃盤になり、新機種には「上火グリル」という機能が付いていた。バルミューダの新機種にもサラマンダーモードが付いている。サラマンダーとは、香ばしい焼き色を付けるために、高温の上火だけで食材の表面をいっきに焼きつける業務用調理器具。グラタンなどの仕上げに使われる。他社では、焼き色追加のあぶり機能と呼ばれていた。うぅ~ん、上火も捨て難い。

 いろいろと悩んだ挙句、結局9年前に諦めたアラジンを選択。特許取得の「グラファイトヒーター」を搭載、わずか0・2秒で即発熱、庫内を素早く高温にするため、パンの中の水分を閉じ込めたまま表面を焼き上げるので、外はカリッと中はモッチリのトーストに。

 決め手は1台12役。フラッグシップモデルは、トースター、オーブンとして使えるのは当たり前、付属のグリルパンにすのこを入れれば、蒸し料理もできちゃう♪ 40度からの低温調理も可能。途中で温度を変えられる2ステップ調理もできて、付属の炊飯釜でご飯まで炊ける! 清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要だったが、長年使うことを考えれば…と踏み切った。下取りもあったし。

 当分使いこなせそうにないが、料理の面白さを感じられてシアワセ。次は何を作ってみようかな♪

 ※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。


(観光経済新聞2025年3月31日号掲載コラム)

 
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