雑用水として再利用
ろ過装置などのショウエイ(川崎市)は、雨水や湧水などをろ過し、雑用水(中水)として再利用する「全自動雨水ろ過装置」と、「非常用飲用水供給装置・灯(あかり)」を提案している。ろ過装置のカセットフィルターは省スペース、軽重量となっており逆洗浄排水量を大幅に削減できる。省エネ効果に加え、CO2排出量を抑えることができるため、同社が本社を構える川崎市から、地球温暖化対策に貢献できる製品として「低CO2川崎ブランド20」に認定されている。
雨水ろ過装置は、施設の屋上で受けた雨水を貯水槽に集水。その後、殺菌、ろ過を行い、雑用水槽に蓄えてトイレや、各種雑用水として再利用するシステム。水位管理は全自動で制御するほか、雑用水槽内の遊離残留塩素濃度も自動監視、かつ、制御する。また、ショウエイによる遠隔監視も特徴だ。
灯は、雨水ろ過装置に追加して使用する。災害発生時など、電力、水の供給が停止した際に、装置に組み込まれているバッテリー電源でポンプを稼働。雑用水槽内の水を飲料水として提供可能にする。ろ過後の水は、北里環境化学センターと、ショウエイ環境衛生分析センターによる水質検査で、飲料適合水と認められている。
装置内には25年間保存可能なフリーズドライ食品60食分と、手回し充電テレビとラジオ、無線機なども備えている。
この件についての問い合わせ先は、ショウエイTEL044(589)1601。
全自動雨水ろ過装置
非常用飲料水供給装置