旅行業界向けIT・AIサービスを展開するTripla(トリプラ、東京都中央区)はこのほど、宿泊施設の自社ホームページ(HP)向け予約エンジンの「Triplaホテルブッキング」に、未来の宿泊券の購入を可能とする機能を追加した。手数料無料で提供する。「新型コロナウイルスの影響により顧客激減に見舞われている宿泊施設を支援する。キャッシュフロー改善の一助になれば」と高橋和久社長。
今回提供する「前払い式宿泊券販売システム」は、未来に宿泊できる宿泊権利を値頃感のある宿泊料金で顧客に販売するもの。例えば、新型コロナウイルス収束後の来年の12月31日まで有効な通常平日2万5千円する宿泊プランを1万5千円で販売する。宿泊日は決めずに販売するため、利用者は将来の平日宿泊が可能となる。申し込み決済はクレジットカードで行うため、宿泊施設は3週間後にプランの売り上げが現金化できる。予約手続き手数料は無料という。
サービスの利用は(1)Triplaホテルブッキングに申し込み(2)すでに利用している予約サイトコントローラーとの連携(3)前払い宿泊の販売プラン登録(4)HP制作会社にJavaScriptコードの設置依頼―の順。最短1日で設定可能だ。
最短5分でシステム導入が可能というTriplaホテルブッキングは、サービス開始から約1年半で200を超える宿泊施設が導入。今夏までに稼働する契約施設数は400を予定している。
サービスについての詳細はTriplaのHP(https://corp.tripla.jp/mirai/)まで。
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