外扉と中扉の二重構造
業務用設備機器、システムなどのトータルサービスを展開するパナソニック産機システムズ(東京都墨田区)は、1月から「冷蔵スマートショーケース(インナーボックスタイプ)」の受注販売を開始した。
昨今の電子マネーをはじめとしたキャッシュレス決済需要の高まりにより、それに対応した店舗、サービスが急増している。
同ショーケースは、ガラス扉前面のタッチパネルディスプレイの指示に沿ってQRコードを認証するだけで解錠される仕組み。非対面で事前注文、事前決済された商品の受け渡しができる。
また、観音開きの外扉と棚ごとに中扉を設けた二重構造が特徴で、「冷凍・冷蔵ショーケースにおいて業界初」と同社。内部が12室に分かれており、該当の個室だけが解錠される。購入者以外の第三者の商品への接触を未然に防ぐ構造で、防犯・衛生面に配慮している。
旅館・ホテル、飲食店などの持ち帰り料理や、駅や空港での土産品、食材の受け取りなどの用途を想定し、新しい生活様式に順応したテークアウトや営業時間外の販売用設備として提案する。
宿泊施設での使い方の流れは、(1)利用者がECサイトで料理の注文と決済を行う(2)利用者にメールでQRコードを送付(3)施設側が料理を用意し、QRコードでショーケースを解錠して、料理を入庫(4)利用者がQRコードでショーケースを解錠し、非対面で料理を受け取る。
同社では、すでに販売している「受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー」と併せて、非対面による新しい受け渡しスタイルを提案し、今後も、冷凍・冷蔵設備を中心に幅広い業界に貢献するという。
この件についての問い合わせ先はパナソニック産機システムズ・販売促進部TEL03(6364)3729。
冷蔵スマートショーケース