湯治場として有名な信州・鹿教湯温泉にある斎藤ホテル(長野県上田市、62室)は昨年11月、信州フレンチとワインを楽しめる「Restaurant(レストラン)渓Kei」(全32席)をオープンした。コース料理は希少な信州産食材を大胆にアレンジしたおまかせコース料理となっており、毎日仕入れる地元の朝採れ野菜をはじめ、ジビエやチーズなどを提供。飲み物は地元の信州産ワイン約30種類を取りそろえている。
ビュッフェスタイルのみだった夕食の選択肢を増やすことに加え、宿泊客以外の顧客の獲得を狙った。「鹿教湯温泉に見えられた方に加え、レストラン目当てに上田や松本からも来ている」と斎藤宗治社長。評判は上々という。
建物はホテルに隣接する敷地内に木造2階建てで新築。外観はモスグリーンの落ち着いた色合いが基調でレストラン内は、自然や木のぬくもりを感じる落ち着きのある上質な空間が特徴だ。
総合企画はリョケン、設計・監理は佐々山建築設計で、施工は旅館・ホテルを数多く手掛けるミサワリフォーム甲信(長野県松本市)に依頼した。ミサワリフォームに決めた理由は「以前から工事を依頼しており、施工とサービス体制の良さがポイント」と斎藤社長。
渓谷沿いにたたずみ、かつ、滞在型に特化している同館には、湯治を目的に訪れる常連客が約8割で、3連泊以上がほとんど。温泉は弱アルカリ性単純温泉。無色透明でやわらかく、体の芯から温まる。渓流沿いの美しい自然に囲まれた大浴場、露天風呂で堪能できるほか、25メートルの室内温泉プールも併設し、「健康づくり」を支援している。
この件についての問い合わせ先は、ミサワホーム旅館ホテルリニューアル担当TEL(0120)398330。
レストラン渓