「胸骨圧迫ヘルプ機能」を世界初搭載
旭化成グループの大手救命緊急医療機器メーカーのゾールメディカル(米国)が開発したAED(自動体外式除細動器)「ZOLL AED Plus」を取り扱っている旭化成アドバンス(東京都港区)。世界各国の政府機関や国家的施設などに採用され、観光業界への新規設置、更新、入れ替えを提唱している。
ZOLL AED Plusは、「胸骨圧迫ヘルプ機能」を世界で初めて搭載。胸骨圧迫のテンポと深さを計測し、リアルタイムで救助者に通知。
心停止からの救命時には、迅速で質の高い胸骨圧迫とAEDの使用が重要という。同製品は、音声ガイダンスとディスプレイ表示により、日本蘇生協議会のガイドラインで推奨されている「約5センチの深さで、1分間に120回のテンポおよび、胸骨圧迫に導き、適切な救命処置をサポートする」と説明。
また、本体と一体型の成人用パッドは、訓練を受けていない一般の人でも簡単に装着できる点も特徴。加速度センサーの十字部分を体の中心にして、手で押さえて、タブを引っ張るだけ。
ほかにも、AEDに触れたことがない人も適切な処置を施せるよう、本体に「反応を確認する」などの絵文字インジケーターを実装した。聞こえない人、聞こえにくい人への配慮を表すマークの「耳マーク」を取得。騒音レベルが高い環境下でも使用可能。
日本心臓財団と、日本循環器学会によると、「心停止から5分以内の除細動と300メートルごとのAEDの設置が推奨されている。今一度、適正な配置を考慮した増設を検討してほしい」と話す。
併せて、今夏に販売した未就学児対応のZOLL AED3の活用も呼び掛けている。
この件についての問い合わせ先は、旭化成アドバンスホームページ(https://www.asahi-kasei.co.jp/advance/jp/business/aed/index.html)。
ZOLL AED Plus