厨房の衛生管理に
岩手県新鉛温泉の結びの宿 愛隣館(計100室)は、三つの自家源泉を持ち、「山の湯」「森の湯」「川の湯」の三つの大浴場に計17の湯船がある。自然に囲まれ、入浴しながら森林浴も堪能できる。山の湯は昨年7月にリニューアル。内湯に寝湯を追加し、パウダーコーナーを増設した。来年は、レストランのリニューアルと、露天風呂付き客室の新規オープンを予定している。
その同館は2016年、森永乳業が提供している微酸性電解水生成装置「ピュアスター」を導入した。機種は大型の「Mp―300」で衛生管理にも気を配る。「大手メーカー製なので安心して使用している」と清水隆太郎社長。
ピュアスターは塩素系殺菌料としての有効成分とされる次亜塩素酸を電気分解で作り出す。一定した低い塩素濃度と微酸性に自動調整しながら連続的に出水する。作られた「ピュアスター生成水」は、対象物の汚れを落とした後に、すすぎ水感覚で使用できる。各種ウイルスや、芽胞にも高い効果が確認されているという。
同館では、感染症対策などを手掛けるサラヤによる衛生講習会を年に3回と、保健所による年に1回の講習を受けているが、厨房の衛生管理の徹底を図るため採用を決めた。
コロナ禍以前は、厨房と野菜などの食材の洗浄に使用。「それまでは塩素を用いていたが、においが残っていた。ピュアスターの水は無臭のため、においの問題が解消した」と評価する。コロナ禍後は、厨房内だけでなく、手すりや自販機のボタンなどの洗浄にも使用。
大浴場の混雑回避センサーや、サーモグラフィーカメラ、食事会場の各席と、全客室のアルコール消毒液の設置などと併せて万全を期している。
この件についての問い合わせ先は、森永乳業ピュアスター販売GTEL03(3798)8199。
愛隣館の和モダンツイン