衛生的と顧客に評価
宿泊特化型ホテルの経営・運営管理を行うからくさホテルズは昨年、「からくさホテルグランデ新大阪タワー」(大阪市淀川区)をオープンした。新大阪駅から徒歩5分というロケーションで、客室は全396室。ダブル、ツインルームをはじめ、隣り合う客室を内扉でつなぎ、最大6人まで利用可能なコネクティングルームも160室備えた。
現在のコロナ禍の中、衛生・安全対策のためフロントカウンターのアクリル板パーテーションの設置などに加え、掃除と拭き取り消毒の実施などを徹底。朝食会場となるレストランは、感染拡大防止策を強化の上、7月からセットメニューで提供していた朝食を人気のブッフェ形式に戻した。ソーシャルディスタンスの確保はもちろん、スタッフによる取り分け、ふた付きの小鉢の提供に加え、寿司(すし)ロボットメーカーの鈴茂器工(東京都練馬区)が提案するご飯盛り付け機「Fuwarica(ふわりか)GST―FBB」を導入。セルフでご飯を盛ることで、安全対策に万全を期している。
Fuwaricaはボタンを押すだけで、ふんわりとほぐされたご飯を一瞬で盛り付けてくれるもの。「手盛りよりおいしく盛れ、しかも非常に衛生的であることが評価されている」と鈴茂器工。同じ量のご飯を連続で提供できるため、作業時間も短縮できる。
「お客さまの(しゃもじ、食器との)接触を少なくしたい、という思いから導入を決めた」と総支配人の岩本覚氏。設置に当たり、機体にからくさのラッピングを施したが、そんな遊び心も受け、利用者は楽しんで使っているという。また、「(Fuwaricaの設置で)3密対策を徹底しているので安心した、というコメントを頂戴している」とも話す。
問い合わせ先は、鈴茂器工TEL(0120)599333。
導入例(からくさホテルグランデ新大阪タワー)