Ｒｙｏｋａｎ（旅館）にも、ついに外資の波がやってきた。一抹の寂しさというよりも胸が躍る。米国のハイアット ホテルズ コーポレーションの関連会社と株式会社Ｋｉｒａｋｕが、ラグジュアリー温泉旅館ブランド「吾汝 ＡＴＯＮＡ」の2026年開業を目指して、ついに始動した。
吾汝は、「わたしとあなた」を意味する。客室数を抑えたスモールラグジュアリーで、旅慣れたグローバルトラベラーをターゲットにする。伝統的な旅館文化の良さを存分に取り入れ、温泉を利用したウエルネス体験やアクティビティの提供、旬の食材を生かした季節の料理はオープンキッチン形式で供され、バーも併設する。
今は開発準備段階で青写真だろうが、大分・由布や屋久島、箱根が候補地で、さらに拡大させる予定だそう。
先日、「株式会社Ａｔｏｎａ」の執行役員ＣＯＯ・渡部賢（さとし）さんにお会いした。星野佳路氏が率いる星野リゾートで約14年間、研さんを積んだ猛者で、「よしはるさん」と呼ぶほど側近だったのがうかがえた。勢いがあってまぶしい。成し遂げそうな印象の人物だ。
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