謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
はじめに、令和6年の元日早々の能登半島地震や、その後の豪雨によって被害に遭われた方々に心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。そして、厳しい中で、支援や復旧・復興にご尽力をいただいている皆さま方に心から深く敬意を表します。
さて、コロナ禍の影響から回復しつつある中、旅行需要は再び高まりを見せ、特にインバウンド旅行、国内旅行や短距離の海外旅行が人気を集め、安全で安心な旅行体験を求める声が多く聞かれています。業界全体が新たな成長のステージに進む中、私たち旅行会社も変革を求められています。
特に環境問題への意識が高まる中、旅行業界においても持続可能性が重要なテーマとなっており、今後はエコツーリズムや地域貢献型の旅行プランがますます求められます。
加えてオーバーツーリズム対策として、「国内の知られざる地域の観光地」へ目を向け、満足度の高い旅行体験を提供すること、環境に配慮した旅行商品やサービスを提供し、地域の文化や自然を大切にする取り組みを強化していく必要があります。
また、デジタル技術の進化により、オンライン予約やAIを活用したカスタマーサービスの導入が進み、顧客の利便性が向上しており、今後もさらなるデジタル化が進むことが予想され、私たちも最新のテクノロジーを取り入れたサービスを提供することで、競争力を高めていく必要があります。
弊社は、「食」と「農」に最も身近な旅行会社です。今後もJAグループの旅行会社として、「食」と「農」と「観光」を結び、地域資源を最大限に活用することで地域の魅力を発信し、地域経済の活性化と持続可能な発展に寄与するとともに、自由な発想でステークホルダーとの関係性を発展させ、観光を通じて物心両面の豊かさを提供することに全力で取り組んでまいります。
結びに、皆さま方のますますのご健勝とご多幸を祈念し新年のごあいさつに代えさせていただきます。
本年も一年よろしくお願い申し上げます。
農協観光社長 清水清男氏