●ワイン
日本酒同様、醸造酒で繊細な飲み物ですから、注ぎ方にも取り扱いにも慎重を要します。
ワインは温度が重要なポイントです。通常、赤ワインは常温がよいとされますが、それはヨーロッパにおいての話です。わが国では12~16度が適温とされます。白ワインは8度前後、ロゼワインは10度前後。それぞれの適温はボトルや箱に表示がありますので、それに準じて管理しましょう。
■ワインの注ぎ方
ボトルを開栓する前に、まずワインの銘柄、品種、産地などを主催者または幹事に確認していただきます。「この赤ワインは、ブルゴーニュ産のロマネ・コンティです」のように内容を告げ、「いかがでございますか」「これでよろしいでしょうか」と了解を得てから開栓します。
ワインのボトルは、利き手でボトルの正面(ラベル側)を上にして中央部よりやや下方をしっかりと持ち、注ぐ時に、ラベルが見えるようにします。反対側の手で小形のワインナプキンを持ち、下方からボトルを支えるようにすると安全です。
始めは静かに細く、しだいに太く、終わりに近づくにつれ細くゆっくりと注いでいき、注ぎ終わる時は、手を向こう側に回しながらグラスの上方に上げていきます。左手のワインナプキンをボトルの口先に近づけるようにして、しずくが垂れるのを防ぎます。
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(観光経済新聞12月2日号掲載コラム)